#116 新世界より
この穴の正体は…前回を見てね!
「探している人とは…」
「うん…」
「それは…?」
みなさんどうもこんにちは。飛翔さんの口上を借りてこの状況を皆さんに説明する桜野燈です。まず私はこの現象を起こした犯人ではありません。この現象によってもしかしたら探している人がいるかもしれないと思ってここに来たわけです。次にこの現象について簡単に説明すると、大学周辺の空が紫とオレンジを混ぜた様な色をしており、何ヶ所かに人をどこかに転移するための穴が存在しているんです。その穴を探してこの謎を解決するというのが今回の話です。
「…笈川…希海…」
「…もしかしたら飛翔が知ってるかもよ。ねぇ。」
「え、誰?」
「…笈川希海さんなら聞いたことありますよ。その人も穴の中かもですね。」
「そうね。あ、あそこに穴があったわ。」
「よし、入ろうか。ヤス、先に行け。」
「…嫌だよ。」
「なぜ行かないの?」
「俺には関係ないから。」
「関係ない?…麻依を止めなかったのはお前、燈ちゃんを助けずにほっといたのもお前、それでこの問題も我関せずというのか?…どれだけ無責任なの?」
「ヤス、こんな人間だと思わなかったよ。残念だわ。」
真音に責められて呆然としているヤスを置いて僕たちは謎の穴の中へ向かった。穴の中はまるであの空の様に不思議な色をしていた。
どれぐらい経っただろうか。僕たちは穴の終着点に着いた。そこには何かに並ぶ人たちがいた。列の前にはどこかで見た影がそこにはあった。
「君は…会長?」
「あぁ、そうだ。私の世界は転生世界では作れないことがわかった。なら、もう一度世界を作り出して私だけの世にする。そのためにまずは色々な人をさらっていった。」
「そうなのね。まさかそんなことを考えていたなんて思わなかったわ。」
「…のぞみん!ここから出よう!」
「あかり!…ごめん、出れないんだ。」
「そんな…どうして…」
「ふん。この世界から人を救いたいなら私の部下を倒してからでないと。」
「…この世界に入ったら元には戻れないんですか?」
「まぁ、世界を変える人が来なければ無理だろうな。諦めろ。世界を変えるということは起きはしない。そもそも元の世界に戻るだなんて考えない方がいい。」
「そんな…」
「ふーん。でもこの装置で自由に出れるんだけどね。」
「燈さん…それって…」
「いざという時用の転移装置ですよ。これなかなか高かったんですからね?」
「しかもこれ…使い放題の高いやつだ…僕の家の安いやつは燃えてなくなったからなぁ…」
「あ、飛翔持ってたんだ。」
「これで助けを呼びましょう!」
「はい!」
転移させている犯人がまさかの生徒会長と判明した。僕たちは止めるべく色々な人に声をかけることにした。はたして、協力者は来るのか。
次回、解決予定。
…という看板があるんだけど…誰がこんなの建てたんだろう。




