#114 ソラノイロ
これは昔の話、借金の肩代わりで旅館に連れてかれた少女がいました…その子は…
…そんな話じゃないでしょ!こら!
「飛翔君、おはよう!」
「おはようございます!」
「…おはよう。」
みなさんどうも。シェアハウスの住民と仲良くしたい飛翔です。今日はゴールデンウィーク明けの月曜日。今日も学食を作りに行く。しかし、ホームに来ても駅を降りても誰もいない。
「いったい何を間違えてしまったんだ…」
「あ、おはようございます!」
「飛翔じゃん、元気してた?」
「元気してるけど…なんかおかしいと思わないか?」
「いやぁ~わからんよな。」
「そうですね…」
「そういやぁ、ヤスの隣の人って誰?」
「…ヤス?この人の事ですか?」
「知らないんだよね…」
「あぁ…知らないのか…この人は黒崎康隆。僕の友達です。」
「あー隣のゼミの人か…」
「そういう君は誰なんだよ。」
「私は桜野燈。ある人を探してるんです。」
「人探しか?飛翔は忙しいぞ?」
「だからほかの人に頼んでるの!」
「そこの黒いのじゃダメなの?」
「黒いのって…」
「うーん…ゼミがね…」
「これはひどい」
「ヤス君おはよう!」
「あぁ…おはよう…」
「今の子、綺麗だよな!羨ましい!」
「もしかして…伏見さんでしょ…」
「へぇ、好きなんだ?」
「うん…そうだね…」
「私よりも?」
「そりゃそうだろ」
「ひどーい!」
「でも…確かに伏見さんはみた感じ美人さんだよねぇ…」
伏見さん…というのは僕の大学の一番の美女、伏見麻依さんのことだ。確かに気になるのだが…彼女のことは前に真音に聞いたことがあるのでヤスほどそんな目で見てない。
「飛翔!おはよう!」
「おはよう!真音!」
「こら!どうしてそんな昆虫と勘違いされてるのよ。もしかして…昨日食べたのバレた?」
「いや知らない…てか昨日食べたんだ…」
「おはようございます。ダイオウグソクムシさん、それと…すみません、名前なんでしたっけ。」
「あれぇ?京子さん?飛翔ですよ?」
「京子…あんたぶっ飛ばすわよ?」
「おぉ、怖い怖い。」
「怖いのはダメですよ?飛翔さん?」
「なんでだよ!それ真音に言え!」
「余計なこと言うからよ!…でも、なんかおかしいわよね。」
「転生してからずっとでしょ?」
「違う…これは…何かある。」
「もしかして…認識障害ですか?」
「違うわ…より大きなことが起きるわ。」
「そうだな…きっと…大変なことに。」
今…周りを見渡すと学校の校舎どころか森も空も…ましてや視界全体が紫とオレンジを混ぜた様な色をしている。しかもそれが揺れる様な、なにか嫌な感じがする。もしや、これが何かの前兆なのか、それともこの物語を揺るがす何かが起きるのか…それはまだわからない。ただ言えるのは…このあとは必ず誰かが傷つくということだった。
海美:あれは花だったか…
早苗:空じゃないんですね…
帆花:次回はこの現象の…待ってなんで妹出てるんだよ。
海美:…私の前で言いますかね…




