#112 筑前煮は愛の味
そういえば昔、生徒会長として学校を仕切った生徒がいてな…最終的に先生をやめさせようとしたのがバレてやめたんだよね…
…佳奈、ここに枕持ってきたよ。
「会長の野望は堕落している人を奴隷にすること。」
「そして自分の思い通りの世界にすること。」
「そのためにまずは料理サークルを利用したこと…どういうことかわかる?」
みなさんどうも、突然の展開で驚いている飛翔だ。会長は僕たちにも気づかないように自分の学校にするようにしていた。それもこれもすいせいさんが見つけたようだ。これを止める方法はあるのか…
「ビショップ、この後空いてる?食材ならいくらでも買えるよ?」
「お願い…お願いだから…」
「心のこもった料理を…食べさせて?」
どうすればいいのか。僕は迷っていた。ほかの料理サークルの人々は呼べるのか…
「…飛翔さん、シェアハウスの管理はまだ一人でできますので…あなたはあなたの仕事を!」
「飛翔。私たちにはない料理の力があるの。大丈夫、今の力なら会長だって倒せる。」
「飛翔さん、会長の好きな料理は筑前煮ですよ。」
「…じゃあ材料をお願いしていい?学校着いたら作るよ。」
「はい!」
土曜日の夜。5月初めなので世間ではゴールデンウィークなるものがあるようだが、そんなの意味がない。心を変えるための美味しい料理を作るんだ。
「学食に着いたよ。まずだしは家にあった黄金だしでいいかな?」
「問題ないわ。筍としいたけ、鶏肉にニンジンにゴボウ…で問題ないかしら。」
「…こんにゃくとレンコンも買ってきたよ!」
「味はしょうゆとみりんで問題ないわね?」
「…料理酒。それと油が欲しい。」
「油…?」
「筑前煮は炒めるのが重要だからね。まずは具材をすべて炒めるよ。」
「具材…?」
「アニメ化されたらこの部分絶対カットされるからやめて!」
「いや絶対アニメ化されないから!」
「そもそも何かの大賞も取れないしね…」
「…炒めていい感じになったらだしと調味料をドーン!」
「おお!」
「あとはみんなの思いを込めて!」
「そうだね…私たちの無事な生活ができますように。」
「会長の思い通りにはさせない…」
「より良い学校生活を…」
「平等な世界を…」
そして完成した筑前煮は今まで嗅いだことのないようないい匂いがした。会長の分を取り分けて会長に食べさせた。
「どうかな…」
「…美味しいな。」
「…!?会長の目には涙が!」
「ダメだな…やっぱり中村にはなれないな…」
「中村…ことりのこと?」
「ことりちゃんの親の事かもですよ?」
「…もしかして3chのことかしら!?」
「そうだ…これを活用できるのではないかと思ったのだが…ダメだった…反省する。」
「…今後はどうするんだ?」
「そうだな…学長に委ねるしかない。」
「そうか…」
「とりあえず、申し訳なかった。」
「…まぁ、これからもよろしくね。」
中村とは伝説のスレに出てくる学校に革命を起こした生徒会長。しかし、あの問題児をあこがれる意味はあったのだろうか。
ま:会長の野望の前にさぁ…やることあったの覚えてる?
き:覚えてないです。
ま:次回、シフト決めるわ!というか…会長をどうしようか…




