表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
音色少女と白い代奏者  作者: 山奥一登


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/30

エピローグ

「げ、今日も創真いるの?」

「いるに決まってるだろ。そういうコンサートなんだから」

「あはは、冗談だよ。今日もよろしく」

「うん。今日の連弾は勝手に弾かないように頼むよ」

「勝手になんか弾いてないじゃん。昨日はああいう風に弾きたいなって思ったから弾いただけだもん」

「それを勝手って言うんだよ!あんなめちゃくちゃして、合わせる側は大変なんだから!」

「お客さんも喜んでたし、創真もあれくらい文句言わずについて来てよ」

 25歳にもなってわーわーと子供のように言い合う二人を、私とあかりちゃんはやれやれと思いながら眺めていた。真白君の師匠、虹村さん主催のコンクールに招待された私とあかりちゃんは開演前に挨拶に来たのだけど、様子を窺うまでもなく元気そうだ。

「ごめんね。あの二人が一緒になると毎回あんな感じで。ほんと嫌になる」

 虹村さんは二人を見て頭を掻く。

「あはは…」

「奏も真白君もあの頃から何も変わってない……」

 そう言いながらもあかりちゃんの表情には笑みが浮かんでいる。

「ほら!そろそろ開演だよ!準備して!」

「はーい」

 虹村さんが手を叩くと、二人はまるで子供のような返事をした。

「あ、カレンちゃん、あかり!」

「私たちはここで見とくから。ほら、お客さん待ってるよ!早く行く!」

 あかりちゃんが奏ちゃんの背中を押す。


 世界を股にかける二人の日本人ピアニスト、真白創真と音無奏のコンサートは連日超満員だった。


二人は今日も誰かのために、そして自分のために、それぞれの幸せを奏で続けている。それは使命だからじゃない。純粋に、ピアノが大好きだからだ。


 きっとこれからも、二人はピアノを弾き続ける。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ