1/2
その手が取るのは、神の過去か、人の未来か。
初投稿、初作品です。
お手柔らかに。
序章
はるか昔、
この世の、天地開闢のはじまり、これよりいでし三柱の神「別天津神」。
別天津神たちは、最高傑作「カミ」を生み出しのち、一言ずつ勅命を与え姿を隠した。
曰く「国を生みなさい」
曰く「カミを生みなさい」
曰く「豊かにしなさい」
二柱のカミは拝命する。
「賜りました。」
そこに手段や意思は関係の無いものだった。
そして時は流れ、現代……
科学や技術の発達。人々はカミを忘れ、平和を享受していた。
宗教という形でカミの名残は存在するが、その威光は衰退の一途を辿っている。
僕はそんな時代に生まれた。
田舎で不便な場所に住んでいたんだけど、大好きな家族と楽しく毎日過ごしていた。
あの日、あの場所に奴らが現れるまでは…