12話
「お待たせしました、お客様申し訳ありません。このようなコップしかありませんでした。本当であればコントロールセンターが即座に新品に変えるのですが、なぜかコントロールセンターが反応せず給湯器も壊れておりこのようなお茶しかございませんでした」
ホムンクルスもどきがそう言って湯気が出ているが少し欠けたコップを主人公にさしだした。
(えっ?給湯器壊れてたんだよね?どうやって出した?)
「念話を確認中―――申し訳ありません私の魔力を暴走させた指を入れて沸かしました。ご心配なさらないで下さい、殺菌消毒はしっかりとしています」
(え〜コレが本当の手作り。でもまぁいただきま~す)
主人公がお茶を一口飲むと体積が戻り、ヒビが入りかけた両手も直った。
(えっ直った!?お茶になにか入ってた?鑑定!)
【お茶:ワークス草を蒸して火にかけて乾かしたお茶 エリクサーの次に回復力があり、現在一部の群生地を残すのみ】
(おぉースゲェ!エリクサーとかファンタジーぽい!でもエリクサーの次に回復力が強いのがお茶って)
「お客様先程から、コントロールセンターに通信を送っていますが反応が無いので、主人の方にご案内させていただきます。」
そう言うと、先程入った給湯室?の横に指を指すとまたもやそこの壁が動き出し、奥に通路が見えた。
(おぉーさっきから思ってたけど、秘密基地ぽいっね!テンション上がるぅー。)
ホムンクルスもどきが先に通路に入り、主人公を案内した。
(まぁまぁまた歩いたぞ?全体的に長過ぎない?)
「申し訳ありません。防犯の意味合いもあり、通路は基本的に長く設計されてるのでございます。もうそろそろ付きますので付いて来てくださいませ」
ホムンクルスもどきがそう言って更に10分ほど歩くと、木の扉に金色のフラスコマークが書かれた朽ちてなければ美術品のような扉があった
「コントロールセンターが働いていないため、少々汚いですがどうぞ」
ホムンクルスもどきが扉の取手に触れるとガラガラと扉が崩れ落ちた。
「・・・・どうぞこちらに」
ホムンクルスもどきが主人公を部屋に通して、自分はコントロールセンターに行く事を伝えた。
(おぉ、豪華な部屋だったんだろうなぁ〜。でもそこら中朽ちてて、ソファとかのバネは出てるし、多分だけど主人である人は軽く腐ってるし。取り敢えず主人を食うか)
主人公はこのダンジョン?の主人を食らった
ーー大量の経験値を確認 進化を始めますーー
誤字、脱字がありましたらまたよろしくお願いします
私事ですが最近になってようやく大型バイクの免許を取得しました。




