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花束を持って、君と  作者: 雲雀ヶ丘高校文芸部
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あとがき

 これにて一年間続いたこの物語もおしまいです。



 思えば去年の三月、まとまった時間が出来たのを機に唐突に小説を書いてみようと思い立ったのが、この物語が生まれたきっかけです。



 「もし自分がアニメを作ったら」をテーマに、なら話は全部で13話だと決めて、次は題材を決める事にしました。



 何かないかな〜と考えて、最終的に思いついたのが十二支が登場するお話でした。

 ただ登場させるだけではつまらないので、神秘的な力か何かでその能力を憑依させる人たちの話を書こうと思いました。



 それまでにも十二支を題材にした物語は沢山ありました。有名なものだと干支レンジャーやフルーツバスケットなど。子供の頃からお話で何度も聞かされてますので、個性がはっきりしている十二支たちを描くには分かり易い戦隊モノや呪いといったフックが必要になります。私はそれを一年の十二ヶ月に配置し、意図せずその能力を得た人物たち同士の交流を通して、喜びや葛藤を描こうと思いました。



 構想は全13話だから、12話にあたる十二支役の12人と、最終話に後1人。バトル漫画と言えば四天王、四天王と言えば四獣だとすりこまれていたので、ラストは四獣を司る四天王を登場させる事にしました。



 そして、ひと月が約30日だから、アニメも大体30分だし、ひと月でちょうど1話が終わる様にしました。



 それから──、


 騙されて猫になる冒頭。


 実は猪が主人公。


 最後に、猫はネズミになり、うり坊の猪は真の姿になって勝利する。


 毎月、単純な殴る蹴るではない、ヘンテコなルールのゲームで対決する。そして、主人公は必ず勝利するので、どんどん成り上がっていく。


 それを、下克上と呼ぼう。大貧民と本好きの下剋上好きだし。



 これだけは最初に決めておいて、致命的な迄の文章作成能力の下手さではありましたが、とりあえず続ける事が大事だと四月一日に滑り込む様に一年間を目標に書き始めました。



 書き始めた途端に私は後悔しました。しまった。十二支の設定を考えておかないとつむ──と。



 急いで名前から部活から大まかな性格を考え、十二支の序列とはなんだ? ──という疑問から上にいくほど人気の部活にしよう。なら人気のない部活は肩身が狭い思いをしているだろうな──と、どんどん細かい所が決まっていきました。



 次に後悔したのは、このまま行くと十二ヶ月で12話までしか書けないで終わる──ということでした。



 そこで私は急いで書き進めました。それこそ30話でお話の1話分なので、キャラの心情など殆ど書かずに尺に収まる様勢いだけで物語を進めました。



 キャラ描写や心理描写が薄いのをキャラ紹介で濁して、なんとか誤魔化し誤魔化し書いていると、今度はそれでは物語が終わらない事に気がつきました。このままでは真央もチョコも浮かばれません。なので私は路線変更し、途中から1話2000文字を心がけて書く様にしました。



 結局、ライトノベルにしたら3話編成の4巻+最終話で終わる予定だった物語は、最初と最後で話の長さが随分違う物になってしまいました。これは本当に悪いと思っています。



 ですが、どれだけ伏線を張り巡らせても人気がでなければ打ち切りの憂き目にあうプロの世界と違って、このなろうの媒体ではしっかりと完結させてから評価を得る事が出来ます。だからこそ沢山の方がこちらで毎日筆をとり、それに共感できる読者の方々が媒体を盛り上げているんだろうとその末席を汚す私自身が深く実感しています。



 他の方はどうかは知りませんが、少なくともこの物語は自分を読者に想定して書きました。ですから、結果的に今私は満足していますし、もしこれをご覧の方が満足されてましたら、尚嬉しく思います。



 変な小説です。話によって人称が入り混じり、後半は難しい漢字にルビを振るようにしました。私にとってこれは、最後まで実験小説でした。



 もし、このお話の続きや過去の話が書きたい方がいたら、是非書いてください。



 また、この物語自体をブラッシュアップしてくださる方がいましたら、是非ともお願いしたいです。やはり文章は上手な方が、読んでいて楽しいですからね。



 最後に、ここまで読んで下さった方に感謝を。よろしければ一言で良いので感想を書いてください。



 それでは、次で本当の最後です。この物語を締めくくる大事なお話、私もあなた達も大好きな(大好きですよね、きっと……)「あれから僕らは──」「そして月日が流れて──」のお話です。



 どうぞ最後まで真央とチョコにお付き合い下さい!

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