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1話-20
「ほら、これに手を入れろ」愛理先輩が箱を出してきて、古都会長に渡す。それを会長が差し出してきた。「箱の中に書かれていたものが、今回の勝負内容になる」
箱の中にはカードが何枚も入っていて、順番に取り出す。私と春日野さんは、代表で私が箱に手を入れた。取り出したカードには、こう書かれていた。
【障害物競走】
「障害物競走?」「障害物競走ですか」
「おっ、君らにぴったりだな。障害物競走──君らは、平和島に行った事があるか?」
私たちは顔を見合わせる。どちらも心当たりがないようだ。「ありません。平和島って、あの人工島の?」と私。
「そうだ。そこに『平和の森フィールドアスレチック』というアスレチック場がある。平日の午前中には団体で小学生がわんさかと訪れ、休日には一般客がわんさかと訪れる」
「平日の午後は?」チョコ。
「その時間は穴場だな。特にゴールデンウィーク明けから、梅雨入り迄の期間はガラガラだ。だが勿論学生である我々は?」
「授業があるんですね」当たり前のことである。よし、大学生になったら修弥を連れて行こう。
「その通りだ。なので、生徒会は特別にこのアスレチック場を提供する。地下にだ」
会長はそう云って、人差し指を立て、ゆっくりと地面を指した。「勝負は月末の放課後。それまでにきっちり仕上げてこい」




