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とある会議室での会話
「これは由々しき事態ですぞ。」
薄暗い会議室に木霊する声が1つ
「しかし、ここまで異能ランクが5の人間がこんなにポンポン出てくるとは。」
「これは、良いことなのか悪いことなのかは分からん。」
会議室の空気は重くなる一方だが、ここで更に重くなる一言が発せられる。
「これは、魔王でも現れるか、戦争でも起きる前兆では無いだろうか?」
それぞれが思い、口には出来なかった事だが、最年長の男が口に出した。
「そんな軽率な事を言うもんじゃ無いぞ?」
「しかし、現実に有り得ないことが連続して起きてるんだ。なにがあってもおかしくないとは思わないか?」
誰しもが思ってもなかった事を目の当たりにして、考えを纏めれずにいた。
「これ以上考えても、答えは出そうに無いですな!今日はここまでにして、様子を見てみましょう。」
一人一人と会議室から出ていくのを見ながら、最年長の男は深く椅子に座り直した。
「これは予想以上に大変な状況だな。出来るだけ、味方を増やせるように高ランクの人間には部下を送るか。」
子供達の意思とは関係なく、大人達の都合によって、子供達は戦いの中へ連れていかれる。