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本当の英雄
「そんな悪は僕は許さない!!!」
まるでどこかのアニメや小説に出てきそうな台詞を言いながら、いじめられっ子助ける彼はまさに英雄だった。
そう彼「皆野 英雄」君だ。彼はほんの小さな悪だって許しはしない。そして、大きな悪にも怯まずに立ち向かう。彼の圧倒的なまでの異能のお陰でもある。彼の異能は〈絶対英雄主義〉は、彼が悪と認めた相手の強さを自分に上乗せするという理解不能の異能である。ただでさえ身体能力も高く強い彼は、その異能により最強に近い男であった。
もちろん異能ランクは5である。
自分の異能に自信を持てない道太郎は、皆野の異能を知ったときに絶望した。彼が英雄に相応しい男だと本能もそう告げた。それでも彼は諦めない。
例え誰にも認知されなくても、俺は誰かの英雄になるんだと。
「道太郎様。」
彼の寂しそうな後ろ姿を見つめる女が1人
彼女は道太郎にとって大きく関わるが、また少し先である。