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異世界子守道中  作者: トライド
第三部 エルクレス帝国 帝国杯
80/122

第一試合 side_C その1

今回は大会における戦いですので、戦闘描写がいつもと異なります。先にお知らせしておきます。

 黒田が選手として登録してから2日経過し、第一試合の当日となった。食事をとってから泊まっていた宿を出ると、多くの人が道を行き交い、道の向こう側が見えないほどだった。

 そこで、黒田は建物の屋上へ飛んだ。

「よ、と。この感じなら屋上伝ってコロシアムまで行けそうっすね…フッ!!!」

 ふりむきざま、背後へ一閃。何か液体が付着したナイフが地に落ちた。

「これは…毒かなにかっすかね…毒でなくても、明確な殺意をもってこのナイフが投げられたのは間違い無いっす…。しかも、このタイミング、帝国杯、なんだかきな臭いっすね」

 しかし、その後は攻撃されることなくコロシアムまでたどり着き、それが不気味であった。

「風間さんたちは大丈夫っすかね…、いや、手がかりが少ない。とにかく試合に出てそれとなく観客席を見てみるっすよ」

 気合を入れて立ち上がると、ちょうどその時、戦場への扉が開かれた。戦いの舞台に足を踏み入れると、大きな歓声が聞こえる、ことはなかった。

「前回の試合に引き続き、実況させていただきます、バウザーです!今、舞台に乗り込んできたのは今回初出場のクロダ選手!!杖を武器として登録しております、どんな技を見せてくれるのでしょうかッ、ワクワクしますねバルさん!」

「うぉん?こりゃーやべーな。今あ静かにしてる観客の奴らあ、後で度肝抜かれるぜい…」

 実況の2人が騒がしくしているのみで、観客は少し声が上がるのみだった。しかし、黒田の反対側の扉が開くと、大きな歓声が上がった。

「皆さん、お待ちかね!!その剣はまさに神速!そのスピードは相手を圧倒し、一度も触れさせることなく勝利を手に入れる!こちらも今大会初出場バスター選手の登場です!!」

「まあこいつは有名だし、わかりやすく強えな。この試合、どうなるか」


「君も運が悪い、初戦で僕に当たるとは…、いや、早く終わる分観光でもできるか。その方が君にとってもいいさ」

「舐めた態度とってられるのも今のうちっすよ、神速さん」

「それでは、お待ちください…さん、にい、いち、はじめぇ!!!」

 ドン、と試合開始を告げる太鼓の音が大きく鳴り響いた。

 先に動き出したのはバスター。黒田の背後に刹那のうちにたどり着き、剣を振るう。

「おっと黒田選手、先制を許すも危なげなく背後からの攻撃を回避!バスター選手、一旦引きました!」

「ほう、やるな。ありゃあもしかして…」

 バスターはコロシアムを縦横無尽に走り回り始めた。その速さも相まって視界に捉えることすら難しい。これが彼の本気だった。

 それを観た観衆は盛り上がり、会場のテンションはクライマックスに達した。

「これが噂に聞く…バスター選手の奥義、ジェミニバスターですか!!走っているだけと侮るなかれ、その速さから生まれる攻撃の威力はまさに、隕石の如く!!!」

「おうおうおう、今回の帝国杯は波乱の予感がするぜい!!」

 バスターはフェイントをかけて黒田に近づきながら、何もない空間に向かって一度斬撃。それだけで突風が黒田を襲う。

 ーこんなもので!

 杖を一振り、それで風は打ち消された。しかし、脅威はこれだけではない。横からバスターが剣を突いてくる。


 果たして黒田はバスターの神速を攻略し、無事勝利することができるのか。次回に続く。

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