転移者たちの襲来
調査の後3人が船に戻ると、ノアに食堂に案内された。そこでは、既にレイたちやルーシーたちが集まっており、夕食を食べている。壮一たちに気付いたルーシーが手を振って場所を示した。
「来た。こっちよ」
「はやく食おう」
アナたちも食堂のスタッフから食事を受け取り、レイたちの近くのテーブルで食べ始めた。早速アナが手羽先を握り、口を開いた。
「あれはこの世界の危機に現れると言われとる」
「あれって言うのは黒いやつか?」
そこでクロォイがあることに気付いた。
「まさか、世界中に伝わる零の珠…だとおっしゃるのですか?」
「そうじゃ…ッ!全員ッ、テーブルに捕まれえ!」
突如、船が巨大な何かにぶつかったように大きく揺れた。
「う〜ん…ガクッ」
「ルーシーさんが頭をぶつけて気絶しちゃった!」
レイたちを食堂に残して、アナとクロォイ、壮一は操縦室に来た。何が起こったのかを確認するためだ。
「何が起きたのじゃ、ノア」
「何者かの攻撃です。北東7km地点より、非常に強力な魔法や、謎の物体によりこの船を攻撃されました。6人の人間がその地点にいます」
直後、スクリーンに6人の男女が映し出された。それぞれ剣や杖、槍などの武器を持っている。
「謎の物体の解析をし、結果が出次第わしに伝えるのじゃ。わしはやつらにお灸を据えにいく」
「グッド落下、アナ」
ノアの言葉でアナの足元の床が開き、アナは船の下に落とされた。
落下と同時に白衣を広げ、アナは滑空して6人のいる場所に降り立った。
「若造ども、わしの食事を邪魔した報いを受けさせてやろう」
「お前の方がチビじゃんよクソガキが」
その瞬間、クソガキと言った男が空から落下し、地面に叩きつけられた。その言葉でアナの怒りが頂点に達したのだ。
「クソガキ!タカオに何しやがる?!」
3人がアナを攻撃し始めた。その中に謎の物体による攻撃は見当たらなかった。アナは残りの2人に注意しながら戦う。
1人の男が剣をアナに振り下ろし、それを避けて懐から取り出したスパナで顎を振り抜いた。その隙を突いて2人が魔法による攻撃を行おうとしたが、突如煙がアナの姿を隠した。
「バカヤロウどもッ、後ろだ!クソが!」
見ていただけの2人が戦いに参加した。アナを脅威と認めたのだ。2人が互いに手を向けると。紫色の槍のような物がそこに現れた。
「これで死ね!クソガキ!」
「これが謎の物体です、アナ!気をつけてください!今解析が完了しました。それは…」
ノアが説明する間も無く、高速でアナに向けて射出された。しかし、アナは難なく避けて小さめの金槌を1人に投げる。
「フゴっ…」
見事頭に直撃したそれは、男を再起不能にした。
それから一方的に、襲撃者たちはアナに蹂躙された。




