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異世界子守道中  作者: トライド
第一部 ルメシュ王国
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幕間 その二

投稿しわすれていた話です

 王都の広場で、2人の男が睨み合っていた。一方は壮一、もう一方は魔王。今にも決闘が始まりそうな緊張感に、その場は包まれていた。



 時は遡る。ルメシュ王国、王都にある理由で飛ばされた魔王は魔族としての特徴を隠し、人間のように振舞っていた。魔族だとバレないようにと命令されているからだ。しかし、これからの旅に必要な食料、道具の買い出しに来ていた壮一に見つかってしまったのだ。魔族だと見破られたわけではないが、その所作から只者ではないと看破されてしまった。そして、今に至る。


「…よう、あんた何者だ?今、あんたみたいのがここに来るなんて、タイミングが良すぎるんじゃねえか」

 魔王はどう返答するか考える。まだ魔族だと見破られたわけではない。ただし、返答次第では危険だ、そう思った。

「たまたまだよ。本当に、偶然なんだ。ここに来て変な感じがするが、その感じだと何かあったのか?」

 知らないふり。とはいっても、魔王は何かあったと聞いて知っていたが、何が起きたかは本当に知らなかった。

「何か隠してるだろ、あんた」

 壮一はなおも疑う。気付いたからだ。

「てめえから感じるんだよ、あの魔族の異界ってやつと同じ感じを…」

 次の瞬間、2人の姿は広場から消え去った。


「ここはどこだ…ッ」


 魔王はどこかの草原に自身と壮一を飛ばしたあと、壮一の問いを遮って殴り飛ばした。

 しかし、殴られる直前にガードを固めていた壮一にはあまりダメージを与えられたかった。

「仕方ねえ。おまえはここで排除する…。文句はあるだろうが、死に物狂いで反抗してみろ」


 次の瞬間、魔王は未来予知をした。その予知で、面倒なことになったことに気づいた。

 ーふざけるな、あの女といい、この男といい、最近の人間はどうなってるッ。

 どのような攻撃をされるか、ではなく既に攻撃された自身を見たのだ。しかし、未来予知のおかげでギリギリでかわすことに成功する。


「おかしなやつだ。俺の動きを見切れてねえのによけやがった」

「お前こそ、俺からしたらおかしいんだがな…」


 再び壮一が自身を殴る未来を見た魔王は、ガードしようとした。しかし、壮一は殴るのではなく、魔王の頭を掴み、力まかせに地面に叩きつけた。その後、後頭部を踏みつけ、胴体を蹴り飛ばす。

 魔王は頭が割れるような痛みを感じながらも立ち上がる。追撃される未来を見たからだ。

「クソっ、お前本当に人間か!?オラッ炎ばらまくぞ、避けられるものなら避けてみやがれ!」

 魔法により生み出された幾多もの炎が、壮一に殺到する。これを避け切ることは出来ず、左腕に酷い火傷を負ってしまった。

「ぐ…、あいつに魔法使わせずに、早く倒さなければまずい…よし、腹括るか」

 壮一は魔王に向かって突進した。魔王もこれを見て、壮一に向かって突進する。両者、同時に拳を背中に引き、その次の瞬間激突。魔王だけが背後に向かって吹っ飛んでいった。

「はあ…はあ…。俺の勝ちだ。さっさと元の場所に戻してもらおうか」

 壮一がそう言ったものの返答はない。魔王は気絶してしまったのだ。壮一はそれに気付いて途方にくれるが、魔王の表情はどこか満足げであった。

 その後、二人は和解し、壮一は王都に帰ることができた。しかし、凛に驚かれ、レイには叱られ、クロエにはやんちゃなペットを見るような目で見られてしまったのだった。ちなみに、火傷は凛の魔法で完治した。


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