十八話
頑張って戦闘描写を考えたので、そこだけは評価してください
壮一とレイは血虎と少女たちを引き連れて、馬車で凛の隠れ家に向かっていた。何かあった際は、アナたちとそこで落ち合うことになっていたからだ。そこは王都に近い広大な森の中であり、壮一たちは既にその森の中に入っていた。
しかし、隠れ家まではまだ長い。少女たちのためにも休憩を取っていた。
「さて、メイドの料理が野外で作れるものでも美味しいってことを教えちゃいますよ!」
レイが旅に持って行ける程度の料理道具を取り出し、料理を始めた。たしかに、道具も材料も少ないが、既に良い匂いがあたりに広がっていた。
「これは…美味しいのは確定的に明らか、です」
少女たちも完成を楽しみにして、口々にレイを褒めたたえる。
完成したのはシチューだった。
「…美味い、高い店に行った時もこんな味だった気がする」
壮一は割と味音痴であったが、それでも非常にレイの腕前が高いことはわかった。
「なぜです…さっき作り始めたのは私も見てたのに、もう野菜はホクホクとしていて、肉はトロトロ…この短時間でこんなのができるのはありえるのか、です…。味は濃厚でクリーミー、だがしつこくない、非常に食べやすい物になってるです、そして恐るべくは具材とシチューの調和…旅先でこんなのが食べられるなんて。これはまさに値千金!私の専属料理人になりませんか、です?」
「やった、就職先決まった!壮一さんと出会った日から転落した私の人生はまだ明るい!」
バキッ…!ドゥオン…ッ!!
レイの就職先が決まったところで無粋な音が響く。
木が飛来してきていた。
「うおぉぉぉああアア!!!」
壮一が木の前に出て、殴り飛ばす。しかし、木に乗っていた何者かが壮一に襲いかかってきた。
その男はただただ頑丈な鉄パイプのような物を武器にしていた。男に先手を取られたまま、壮一は後にまわるしかない状況であり、凄絶な連続攻撃と恐ろしく高い技術によって攻撃に移ることがなかなかできない。
何とか攻撃しようとしたが、見切られて回避され、また男による連続攻撃が始まった。
男は棒によって連続で突きを行う。壮一はすこし体をずらすことを繰り返して回避するも、男はそのまま棒を回すようにして壮一に直撃させる。
痛みに一瞬、壮一は硬直してしまうが、まだ攻撃は止まない。棒を回した勢いを利用して飛び上がった男は落下とともに棒を振り下ろす。
先ほどの痛みで動きづらいが、なんとかこれを地面を転がるようにして避けた。あまりの力で振り下ろされた棒は地面にめり込む。ここに反撃の起点を見た壮一は攻撃を始めた。
地面にめり込んだ棒を力任せに引っ張る男に対してアッパー、男が大人しく食らうはずもなく避けられる。しかし、棒を手放させることに成功した。
ーやっと、あの棒を手放させることができたか…。
ここからは拳による応報。お互いに拳を食らわせ合う。男は素手による戦いには慣れていないのか、壮一が優勢だ。
男のパンチをウィービングで躱してそのまま懐に潜り込んでフックを食らわせる。その衝撃で後ずさった男に頭突き、だが、まだ倒れない。男はなおも壮一に殴りかかるが、簡単に躱されてストレートを食らってしまう。
もはや意識が朦朧としているような様子だが、それでも男は倒れない。そこでレイにフライパンで殴られた。
「グッ…、これ以上は無様晒すだけだったろうからレイちゃんには感謝しとくぜ…。しかし壮一クン…、おまえさん、強すぎというか根性ありすぎんだろ…?俺も本気だったんだぜ…」
そう言って、襲撃者…
ガロンは倒れた。
サブタイトルに"第"をつけてたので訂正




