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特別

作者: 遊夢

誰もが一度は思うこと、それは『特別になりたい』。

天才とか才能がとかそういうことではなく、ただ、特別という存在になりたいだけ。

何時かの帰り言われた『あなたは特別じゃない』という言葉にドキッとした。

最初から特別じゃなかった事ぐらい気づいている。

だけど、分かっているんだけども、そう言われると胸がいたい。

ただ、そうなりたかっただけなのに、なってみたかっただけなのに…

誰かに特別だって他の人とは違うって言ってほしい、言って欲しかっただけ。

でも、分かってる特別じゃない、特別になんかなれないことぐらい。

そんなこと分かってたから夢を見ていたかった。

自分は特別だって夢を見ていたかっただけなのに…

誰も特別になんてなれない。

他人が羨ましいから、あの人のようになりたいと思うから特別になりたいと思うのだろう。

現実は夢すら見させてくれないのだろうか。

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