あなたへ
僕は…
大好きなあなたと
いつも一緒にいれるものだと思ってた
だけど今は…
あなたと一緒にいる時間が少なくなった
昔はホントに一日中
一緒にいた
それが普通だって思ってた
だけど…
一緒にいられなくなってはじめて
その時間がとても大切な時間だったと
気づいたんだ
気づくのが…
遅すぎたんだね
僕とあなたは
ホントにいつも一緒だったよね
離れ離れになるのは
あなたが寝るときくらいかな
あなたの寝顔を1番近くで見ているのが
とても好きだったんだ
朝、あなたは
寝ぼけた顔で
目覚まし時計を止めたかと思うと
手探りで僕を探し求めてくれた
そんなあなたを見てると
僕はあなたに必要とされてるって
あなたには僕がいなくちゃダメだって
心から実感できた
実はすっごく誇りに思ってたんだよ
そういえば
お風呂には一緒に入れなかったなぁ
恥ずかしかったのかな
残念だけど
仕方ないことなのかもね
こんな幸せな日々の中でも
嫌な予感はしてたんだ
気づかないふりをしていたかった
本当は
あなたが
僕のことを見ていない
側にいるのに
あなたは僕を見ているようで
まったく他の何かを見ていたんだ
思い返せば…
最初からだったよね
出会ったときは
あなたは真剣な眼差しで
僕を見ていた
だけど
あなたが真剣に僕を見てくれたのは
あれが最初で最後だった…
それでも…
僕はあなたと一緒にいたかった
都合がいいときだけ
あなたに必要とされていることが
わかっても
あなたといれるなら
それでいいと思っていた
それなのに…
あいつが現れてから
あなたは変わった
ほとんど僕を
必要としなくなったね
最近は
あいつ…
僕よりもあなたの側にいる
それもずっと近くに
一緒にいるときは
あなたとあいつは
人目もはばからず
肌を重ねている
あなたは
僕にはそれを許さなかったのにね…
あいつがあなたの目の前から
いなくなったとき
あなたはとても取り乱していたね
見たことないくらい
慌てていて…
再びをあいつを見つけたとき
すごく安堵した顔をいていた
僕にはそんなそぶり
全く見せたことなかったよね
あなたはあいつとずっと一緒
僕は寝る前にほんの少し呼ばれるくらいになった
あんなに僕と一緒に入るのを嫌がってたお風呂だって…
あなたはあいつと入っている…
そんなにあいつがいいの
あんな軽いやつのどこがいいのさ
あいつすぐにいなくなるくせに…
あいつがにくい
あいつさえいなければ
僕があなたの側にいれたのに
僕は知ってるよ
僕と同じように
あなたは
あいつ自身のことを見ていないってこと
ねぇ
もう一度
僕を必要としてよ
あいつなんてもう忘れなよ
僕がいるから
あいつなんていらないよね
そうだ
あいつとはじめて会った頃
よくあなたはあいつに泣かされてたよね
僕はそんなことしない
あなたに優しい存在でありつづけるから…
だから
あいつなんかもういらないよね
あなたに相応しいのはやっぱり僕だよ
僕がずっとあなたの側にいるよ
早くあいつから離れよう
そうしよう
あいつなんか最初からいなかったことにしようよ
そしてずっと僕があなたを支え続けるから
…
なんで悲しい顔をするの
そんなにあいつが大事なの
そっかぁ…
だけど
もう…
あいつとは会えないよ
昨日から
あいつと会えてないんだよね
でも
またいつものように
ひょっこり顔をだすとか
あなたは
思ってるんだよね
無駄だよだって
あいつ
もう
いないもん
さっき
僕みたんだ
あいつ
バラバラになってたよ
可愛そうに
事故だったんだろうね…
あなたが悲しむだろうから黙ってて
あなたが自然とあいつを忘れるのを
待つつもりだったんだけど…
仕方ないよね
え
僕がやったんじゃないよ
あいつが悪いんだからさ
でも
これで元通りだよね
また一緒にいれるね
ずっとずっと
一緒だよ
ーおわりー
大切にしているものには心が宿るといいます。
あなたが大切にしているものから声が聞こえること、ありませんか?
私にはよく聴こえるんです。
『パソコンばかり見てて渇いちゃうよ』
なんて言葉が今は耳につきます。
夜も深まってきたので、私も休むことにします。
皆様もいい夜をお過ごしください。
そういえば、保存液とメガネケースどこに置いたんでしたかね。