表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/35

報道機関による事件報道。

 ――十二月十五日付 地元新聞朝刊より


 十二日午前二時頃、遠柿(とおかき)市××町の住宅敷地内から煙が出ているのを住人が発見し通報。遠柿署によると、乗用車のボンネットの一部が焦げており、周囲に火の気がないことから、同署では不審火の可能性があるとみて捜査している。また、同市では五日前にも不審火と思われる小火が発生しており、同署では関連を調べている。



 ――十二月十七日付 地元新聞夕刊より


 十六日午前一時頃、遠柿市△△町の集合住宅駐車場のごみ捨て場から火が出ているのを通行人が発見し一一九通報。現場には火の気がなく、また、ごみなどが放置されていた様子もないことから、遠柿署は不審火の可能性もあるとみて捜査している。同市での不審火と思われる火災は、十二日に続き三件目。関連が疑われる。



 ――十二月十八日 インターネットニュースより


 遠柿市にて不審火が相次いでいる。一件目は、住宅街のゴミ捨て場。二件目は一軒家の乗用車、三件目はアパートの住人が使用するゴミ捨て場が狙われた。


 遠柿署は、連続不審火が同一犯による放火という可能性はあるのか、との記者からの問いに、「捜査中の案件の為明言は差し控える」とコメント。


 同市に住む主婦からは、「早く犯人を捕まえてほしい、不安で眠れない」と、一刻も早い解決を望む住民のリアルな声が聞かれた。


 二度あることは三度ある、などと言われるが、三度あることは四度あるのか。さすがにもうないだろうと否定しきれない状況に怯える住民に、安心して眠れる夜は来るのだろうか。

 恐怖に塗れた夜を数えながら、一早い事件解決を待つのみである。




次回からが次章の1になります。よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ