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04 洗いっこしましょ!

以外に読んでくれてる方がいたんですね!


びっくりしてます!!

 


 一年がたった。

 サポートキャラはいまだに現れない・・・

 天使様もしかして忘・・・まさかね・・・ハハ


 獣人は人間よりも早熟なようで、すでに危なげなく走れる。

 体感としては人間の四、五歳くらいな気が・・・


 ただ、獣人の幼児は歩けるようになっても、獣の名残で二歳くらいまでは時折、四足で過ごすらしい。

 俺の場合は、元々人間だったため二足歩行をしているが・・・


「ライ君はもう、二本足で歩くの?」

「こっちのほうが楽だからね」


 俺の目の前には、ラティアという、シルクのように真っ白で透き通った髪色、

 将来的には美人になりそうな女の子の獣人がいる。


 ラティアも俺と同じく一歳で歩けるはずだが、ハイハイをしている。


 今、俺たちのママはティータイムだ。同世代のニューマザーということもあり、

 二人で子育ての話で盛り上がっているようだ。


 対して俺はラティアの相手をしている。

「ライ君お外で遊びましょ」

「あい」


 ラティアに手を引かれ、急かされながら庭に出る。

 庭の広さは二十坪くらいだ。これは平均的な獣人の家よりは大きい。


 ラティアの持ってきたピンクのボールでサッカーみたいなことをして遊ぶ。

 俺は二本足だがラティアは手も使っている・・・え?サッカー?

 まあ、細かいことは気にしないでおこう。


 ちなみに俺は、前世で運動神経が良かったので、色々な部活の助っ人をしていた。

 当然その中にはサッカーも含まれる。


「すごい!ライ君!!」

 俺はキラキラと羨望の眼差しを向けるラティアの前で、簡単なリフティングをしていた。


 エラシコやマルセイユルーレットでラティアの出す足?手?をスルリとかわす。


 それにしても獣人というのは素晴らしい。

 まだ体が出来上がってないのに、思い通りに体が動く。

 柔軟性のある筋肉は、アジリティを最大限に発揮させてくれる。

 大人になるのが楽しみだな・・・・





 うーん・・・

 そろそろラティアは疲れてきたようだな。無理もない。

 かれこれ2時間ぶっ通しで動いている。

 前世の俺ならとっくに汗だくのクタクタになっているはずだ。

 この体がおかしいだけだろう。


「ラティア、そろそろ休もう」

「うん!」


 俺とラティアは汗だくになったのでチルナに言われて、二人で風呂に入ることにした。

 この世界の風呂も湯船はあるが、如何せんシャワーがない。

 入る前に濡らしたタオルで体を拭くスタイルをとっている。


 いつもは俺の体をチルナが拭いてくれるのだが、今はラティアママと話に花を咲かせている。満開だね!


 ・・・


 どうしよう・・・


「ライ君の体拭いてあげるね!」

「う、うん・・」


 二人ともスッポンンポンだ。何もおかしなところはない。

 健全です。風呂だし!


 濡らしたタオルを持って、トテトテ近づいてくるラティアに体を向ける。

 ラティアも今だけは二足歩行をしている。


 この状況はなんだ?

 前世では義務教育を終えた俺が、こんな幼児に体を拭いてもらっている。

 犯罪臭がするとか言わないでくれよ?

 俺は全くこんなちんちくりんには興味がない!



 うんしょ、うんしょ・・・


 ラティアは一生懸命に俺の体を拭いている。

 かわいいなあ・・・これはロリとかじゃない!

 一生懸命な姿は周囲の心を動かすってやつだ。


 あ、なんか耳が時々ピクピク動いてるぞ?


 なでなで


 心だけじゃすまなかった・・・


 っびくん


「えっ?」


 ラティアが素っ頓狂な声を上げた。

 顔を上げたラティアは、ちょうど俺を見上げる形になっている。

 なんか顔が真っ赤になってる気が・・・

 のぼせた?

 まだ湯船には浸かってないのに気が早いなあ・・・あはは


 ・・・沈黙が気まずい


 ラティアもずっと俺を見てるし・・



「何だよ?」


 いやいや、おかしいだろ、俺!

 頭撫でて、真顔で「何だよ?」は無いだろ!


「・・・ライ君、ごめん」


 謝っちゃったよ!

 いや、この場合謝らせたの間違いか?

 誤ってるのは俺だろ!


 はい!俺の方こそごめんなさい!!


「あの・・・ライ君」


「ん?」


「手が・・・」


「あ」


 俺はまだ、ラティアの頭から手を放していなかったらしい。

 なんか手にフィットしていたからさ・・・


 ラティアの頭は俺の手に馴染んでしまったのだろう。


 だから、気付いてからも俺は手を放そうとはしない。


 行雲流水。此れぞ自然の摂理なり。レッツナチュラリズム!


「次、ライ君の番ね」

「俺の番?」


 ラティアが俺にタオルを渡そうとする。

 しかし俺は受け取らない!


「ラティア、見てわからないのか?」


「え?」


 こいつ、アホなのか?まあ、一歳じゃあ仕方ないか・・・


 はぁ・・


「俺の手、ふさがってるだろ?」


 そう、今はラティアの頭から手が離せないのだ。


「怒るよ?」


 ラティアがジト目でみてくる。


 え?え?何考えてんの?逆切れ?

 仕方ない。ここは俺が大人になるか。はぁ・・・


 俺はラティアの頭をなでるのをやめた。


「あ・・・」


 ラティアがなんか切なげな声を出した。


 うん、関係ないね!

 今の俺はそんなのにかまってあげられるほどの余裕も思いやりも持ち合わせていない。


 さっき、そういった感情の全てがこの右手から失われたんだ。


 今あるのは、早くラティアの体を拭いて、この手を約束の地カナンに!って想いだけだ!


 ごしごし


「ちょ、痛い」


「・・・・」ごしごし


「ねえ!」


「・・・・」ごしごし


「もう!やめて!」


「・・・・」ごしごし



「ライ君?」


 ごしごし



 バシンッ!

「うわっ」


 なんだ?何で叩かれた?

 うわ!ラティア耳が角みたい!

 まるで鬼人だ!


「ラティア?」


「・・・」つーん


「ねえ、ラティア?」


「・・・」つーん


 困ったなーーー(棒)。完全に背中向けてるし(棒)。

 どうしようかなーーー(棒)・・・


 なでなで


 びくんっ

「いきなり何!」


「・・・・」なでなで


「ねえ・・」


「・・・・」なでなで


「もう・・・いいよ」ボソッ


 ふう、どうやら怒りが収まったみたいだ。

 ちょろいな。


 ブルっ


 体も冷えてきたな。

 そろそろ俺も気持ちを切り換えて真面目にやるか。


 そのあとの俺は、ラティアの体を優しく磨き上げ、仲良く湯船につかった。


 湯船の中で俺はラティアの頭を撫でたが、ラティアも満更でもない感じだった。

 たまに耳がピクッとなって、

 顔も朱色に染まっていたこともあり保護欲が爆発しそうだったが・・・我慢した!ドヤッ












明日はバイトあるんでちょっと更新はきついかも?


免許も取らなきゃいけないし・・・


でも、読んでくれてる人もいるんで、頑張って書きたいです!

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