14 やんやんでれでれ
ブクマ増えててテンション上がってます!w
読んでくださってる方ありがとうございます!
本日二回目、前の続きです!
ミーナの手には、鎌・・・
ではなく朝食を乗せたプレートが抱えられている。
ミーナが俺の猿轡を外す。
え・・・終わったのか?
「ミーナ、もう許してくれ!」
俺は妹に懇願した。
情けない兄だと!?
今更鼻水ずるずるで嗚咽まき散らした兄にプライドなんて
高尚なものは持ち合わせていない!
「お兄様、朝食ですよ?午後のためにも体力をつけないと」ニコっ
っひ!
妹が怖い!恐い!!強い!!!
「すまないミーナ!もう死にたいなんて言わないから!」
「いえ、反省が足りませんね。
どうでもいいので早く食べてください」ニコニコ
「母さん!!助けてくれ!ヘェーーールプ!!!」
俺はキッチンにいるだろう母さんに助けを求める。
「お母様は買い物です」
「父さーーーん!!」
「お父様はもちろん仕事です」
「ラティアーー!!」
「・・・お兄様?」ニコ
ミーナのボディブローが俺の意識をかすめ取る。
「ごほっ、ごほ!」
「お兄様の手は使えないようですので、
私が食べさせてあげます」
「いや、自分で・・・食ベレナイのでオネガシイマス!」
ミーナの殺喜を感じて、俺はしぶしぶ申し出を受け入れた。
「お兄様、あーん」
ミーナは持ってきた朝食をスプーンですくうと、
俺の顔の前まで運ぶ。
気のせいかミーナの顔が少し赤い。
俺だって少し恥ずかしいが、ここは兄の俺がリードしなくては!
俺は口を開ける。
いつでもッウェルカム!
べちょ
はははー
ミーナ、そこは鼻ですよ?
グイ、グイ
「っちょ、ミーナ?」
ミーナは俺の鼻に無理やり押し込む。
流動物ならまだしも、それは穀物!
つまり固形物でしょ!
って流動物でもダメでしょ!
食べ物と俺を弄ぶのはそこまでにしてよ!ぷんぷん!
ミーナは押し込むのをやめると、
今度は自分でスープを飲み始めた。
それは俺のじゃなかったのかな?
ミーナもお腹空いたのなら一緒に楽しく食べようよ!
ミーナはスープを口に含めると、
俺に顔を近づける・・・
こ、これは!!口移し!?
先人たちの作法では、確かキスの時は目を閉じろってものがある。
最愛の妹との初めてだ。失敗はできない!
仕方ない。目を閉じて俺は待機する。
いつでもッウェルカム!
あれ?これさっきもやったかな?
・・・!
いたた!
鼻がツーンとする。
ミーナが俺の鼻に汁物を口渡ししやがった!
「ミーナ!お前バカか!?」
「おいしくなかったですか?」シュン
味なんて分かるわけない!
もちろん、俺が味音痴とかじゃないぞ!
そこは味覚じゃなくて嗅覚専門なんだから!
ミーナが相当落ち込んでいるようだ。
これはミーナが悪いんだから仕方がない・・・
ただ、俺はミーナが落ち込んでいると胸がムカムカするんだ。
「ミーナ、怒鳴って悪かったな。
今度は普通に食べさせてくれ」
「はい!お兄様!」キラキラ
その後は普通に口移しで食べさせてくれた。
へ?兄妹でいい(・・)のかって?
うん、仲がいい(・・)からね。
さてさて、朝食が終わったところで、
お待ちかねのミーナタイム。
ちなみに俺は未だに拘束が解かれていない。
俺はミーナにお姫様抱っこされて、風呂場に運ばれる。
妹とのお風呂なんて別に楽しみなんかじゃないんだからね!
ポイッ
「ん?」
俺はいきなり浴槽に投げ込まれる。
妹よ、気が早いぜ・・・
お兄ちゃん、まだいろいろと脱がなきゃいけないモノがあるだろ?
拘束具とかさ・・・
バシャーン!
一気に浴槽の水があふれる。
きっとミーナも水をかぶって服とか透けまくりだ!
グイッ
俺が浴槽から浮上しようともがいていると、
ミーナが俺の頭を押さえつける。
モグラ叩きだって出てきたところを叩かれるのに、
俺は、出ることさえ許してもらえない・・・
ミーナ、俺にはエラがないんだぜ?
確かに俺のケモミミが水面でピチピチ音を立ててるが、
そこは、息もできない欠陥だらけの耳なんだぜ?
そろそろ、空気が恋しくなった。
そうか、空気は愛の原石だったんだ・・・
我々が普段、意識することもなく、ただ周りに存在する。
しかし失ってしまうと途端に、どれだけ自分が、
それに支えられていたのかを思い知る。
もう君に会うことはできないのかな?
俺は君無しには生きられない・・・
お、ミーナの力が緩くなった!
今だ!
俺は渾身の力で浮上を試みる!
テポドン発射!
バシャン!
「はあ、はあ」
「二回目、行きますか?」ニコ
「いや、遠慮し・・・ゴポゴポ」
できませんでした。
じゃあ聞くなよ!
そこから、いつもの10セットが続いた・・・
だんだん、コツがつかめてきたのか、
ミーナの半殺し加減が絶妙で、
俺は意識を失わず、毎回限界まで窒息させられた。
「はぁ、はぁ」
「お兄様?もう死にたいと言いませんか?
なんでしたら、今度は景色を変えて海にでも・・・」
もう、やめてくれ!
死ぬことの苦しさはもう十分に味わった!
え?十分で降参すんのかって?
お前ら、ランドセルにリコーダーをさして、
入学式からやり直して来い!
そんなわけで、俺の答えは勿論・・・
「生きたいです!!!」キリッ
ミーナばかり書いてたので、
そろそろラティアに行くかもです!