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12/15

12 妹スイッチ・オン

読んでくださってる方、ありがとうございます!

とうとう累計2000pv、ブクマ10件、突破です!


今回はミーナ視点で書いてみました。

一回こういうのやってみたかったんですよ!w


評判良くなかったら、自重するようにしますので

今回だけは付き合ってください!

 ミーナSIDE



 今日、私はお兄様の獣化を初めて見ました。

 当然といえば当然です。

 お兄様は、今日初めて獣化したのですから・・・




 いつもおっとりしているお母様は、

 先ほどから、お兄様の指導にご執心だ。


 お兄様はラティアさんと違って

 獣化に苦戦しているようです。


 でも、普段はオチャラケているお兄様の一生懸命な姿を見るのは、

 とても楽しいです。


 さっきから、お兄様に心の中で何度も「頑張ってください!」

 ってエールを送ってるんだけど、届いているかな?



 あ、お兄様が何か叫びだしました!


 真っすぐ、私の方に走ってきます!


 どうしよう・・・・


 お兄様は、いつもとは違って、

 私を異性と見なしてくれているのか、エッチな目で私を見ている。


 それに、スキンシップも普段より激しい・・・


「あんっ//」


 思わず変な声が出てしまいました///


 ちょっと、お兄様!

 私も、ラティアさんの前では、少し恥ずかしいです!


「ハァ、ハァ・・・ミーナ」


 お兄様の息が荒い。お兄様の吐息が私の身体をくすぐってくるよ・・・


 クンクン


 へ!?

 お兄様?何をしているんですか!?


 私の匂いなんて、嗅がないでください。

 今日はたくさん歩いたので汗だってかいているし・・・


 私が抵抗してもお兄様は離れようとしない。


「キャッ!」


 ・・・!


 お兄様の身体には黒い毛が生えて、長い鬣が不気味に揺れる。

 何なの?この嫌な感じは・・・


 今のお兄様からは、いつもの優しさが感じられない。

 その無機物のような冷たい瞳には、何を映しているのですか?


 本当に・・・

「・・・お兄様?ですよね?」


 ________________________________________________




 お兄様の黒獣に関して家族で話し合った結果、

 お兄様は、三日後家をに出て行くことになりました。


 この、三日はお父様の提案です。


 三日・・・あまりにも短いですよ。


 あと三日と思うと、いや、あと三日だからこそ、

 お兄様と少しでも一緒に居たい。


 そう思うと、

 私の足は自然とお兄様の部屋に向かっていました。


 トントン


「失礼します。お兄様、起きていますか?」


 部屋に入るとお兄様は既にに寝ていました。


 やっぱり、私のお兄様は常人とは格が違います。

 豪胆で何事にも気落ちしないその前向きさは

 私も見習わなくてはなりません。

 流石です、お兄様。


 お兄様は、今もこんなに幸せそうな顔をして寝ています。


 私はこっそりお兄様のベットに潜り込んじゃいました。

 国の諜報部は毎日こんなにドキドキなんでしょうか?

 私の心音でお兄様が起きないか不安なところです。


「お兄様・・・」


 ベットに入ると、私はギュッとお兄様に抱き着きました。

 ふふふ、お昼のお返しですよ?


「・・・ラティア」むにゃむにゃ


 ピキッ


 お兄様?

 ラティアさんの夢を見ているのですか?


 私の夢は見てくれないのですか?


 私なんて昨夜もお兄様と・・・///

 スミマセン、ハシタナイですね。


「お兄様はいつもラティアさんのことばかり・・・」


 自然とお兄様を抱く腕に力が加わる。


「うぅ・・・ラティア」


 イラッ!


 ふふふ・・・そうですか。

 お兄様は、そんなにラティアさんが好きなんですね。


 お兄様が起きてしまうのも考えずに、

 私はつい、本気でお兄様を抱き締めてしまいました。



「・・・あれ?ミーナ?」


 お兄様が起きてしまいました!


 私は、体から力を抜き死人の様な

 深い眠りにつきます!


 お兄様?眠り姫を起こすにはキスが一番ですよ?


 ・・・私に最後の思い出をください。


 ポロポロ


 お兄様の声を聞いて安心してしまったのか、

 それともお兄様がいなくなることを、再認識したからなのかわかりませんが、

 本当に、何故か突然、涙があふれてきました。



「ミーナ・・・?」


 目で確認しなくても、お兄様が心配しているのが声だけでわかってしまう。

 お兄様、心配ばかりおかけしてすみません・・・


「ミーナ・・・ごめんな。

 お兄ちゃんが、黒獣になったばっかりに・・・。

 お兄ちゃんのせいでミーナにも危害が加わるかもしれない。

 お兄ちゃんが逃げれば、ミーナだけじゃない、父さんや母さんも、

 国賊として扱われるかもしれない。

 場合によっては、処刑も有り得ると思う・・・。

 ミーナ達が俺を大事に思ってくれてるのは知っている。

 でも、俺だって同じくらい、父さんや母さん、ミーナが大事なんだ・・・

 だから、俺は・・・」


「・・・お、お兄様?」


 私はお兄様の袖を強くつまむ。


 お兄様、やめてください!

 そのあとの言葉は聞きたくありません!


 そんな、声にならない悲痛な叫びは、

 お兄様の耳に届くはずがなかった・・・



「お兄ちゃん・・・・・・・死ぬよ」


 カチンッ


 私の中で何かのスイッチが入る音がした・・・










さあ!

次回は主人公視点にもどりますよ!


おそらく、内容がアレですけど・・・


っというか、早く旅に出たいですね!!w

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