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11 秘密の夜会

昨日はあと、5PVで500達成ってとこまで行って

ちょっと、びっくりしました!!


いつも読んでくださってる方、

ありがとうございます!


今回は、また雰囲気が違うかもです!


誤字訂正しました。


俺の獣化した姿が黒かったせいで、

特訓はひとまずお開きになった。


まぁ、獣化っていう目標も達成したし、

日が落ちてきたってのもあるが。


帰宅するとジキルを含めた家族会議が行われた。


「ライが黒獣だって!?」


「・・・うん」コクリ


今更、否定したってどうせバレる。

俺は国に差し出されるのかな?


さあ、家族の愛が試される!


「そうか・・・」


ジキル(父)は何か考え事を始める。


うぅ、・・・・長い沈黙が続く。


父さん、早くしないと俺の膀胱が火を噴くぜ?


「仕方ない。ライは祭りの前に村から逃がそう」


「え?」


周りを見ると家族みんなが頷いた。

それは、父さんに同意ってことですか?


え?

こんなに、あっさり決まり?


もっと家族同士の意見が割れたり

父さんが俺を殴ろうとして、それを妹と母さんが庇って・・・

みたいに、泥沼が展開することになるのでは?

と思っていた俺としては拍子抜けだ。


「ありがとう。父さん、母さん、ミーナ・・・」


あれ?俺の水晶体の被膜から液体が滴り落ちる。

別に欠伸した覚えはない。

俺だって、こんな時に睡魔に襲われるほど、無神経ではない!


じゃあ、それは何だって?


おしっこです!

さっきも忠告しただろ?

早くしないと(もよお)すって。


ほら、みんな笑い出したよ。

いい年してお漏らしだもん。仕方ないよ・・・



結局、俺は三日後に村を発つことに決まり、第一回家族会議は終了した。

この表現だと、次回はいつあるのかって思うかもしれないが、

もうたぶん開かれない・・・


________________________________________________



ベットに入ってから1時間くらい経ったが全然眠れない・・・

当たり前だ。

いきなり三日後に家を出てけって言われて(え、育児放棄!?)、

何も感じないほど俺の頭のネジは緩んでない。


おい!

緩んでなくても錆びてるよねって言ったやつ出て来い!


俺の爪の錆にしてやる!



トントン


何だろう?豚の足音?

・・・違う!それはブヒブヒだ!


いや、鳴き声か。


「失礼します。お兄様、起きていますか?」


ミーナ(豚)だった・・・


失敬、間違えた。

ミーナ(妹)だった。


ここは、狸寝入りを決め込もう。

豚と狸の頂上決戦キングレコードと行こうか!


「zzz」


「お兄様?」


スタスタ


ミーナがベット側まで歩み寄ってきた。


「眠っていらっしゃるのですか?」


おそらく俺の顔を覗き込んでいるのだろう。


ミーナの髪が、俺の顔にあたってこそばゆい。

獣化の時に味わい尽くした、ミーナの匂りが

俺の鼻腔を刺激する。


「・・・ぐへへっ」zzz


「お兄様?」


うん、ミスった。


「・・・zzz」ぐへへっ

これでよし!


もぞもぞ


ん?


ミーナが俺のベットに潜り込んできた。


俺のセキュリティーはどうなってるんだ!

最近アップロード(寝具を洗濯)するのもサボっていたし、

少し、意識が低かったかもな。

今度、寝具一式改めようかな・・・


三日後に出ていくから、無駄ですね!


「お兄様・・・」


ミーナが俺に抱き着く。


俺の敵は、ミーナと理性。

1対2では圧倒的に俺の不利だ。


ここは・・・


「・・・ラティア」むにゃむにゃ


第三者の介入!

古来より重宝されてきた、天才軍師の知略だ!


メキッ


ミーナの俺を抱く強さがワンランク上がる。


今、骨のきしむ音がした気が・・・


・・・ミーナさん、苦しいですよ?


「うぅ・・・ラティア」


「お兄様はいつもラティアさんのことばかり・・・」


「私だって・・・お兄様のことが・・・」


メキメキ


だんだん、ミーナの力が強くなる。


痛い!痛い!


ミーナ、お兄ちゃんのこと愛しすぎでしょ!

俺、愛死(圧死)するよ!


スミマセン!

降参します!ギブアップです!!


パチッ

「・・・あれ?ミーナ?」


「・・・スースー」


今度は、ミーナが寝たふりを始めた!


さっきまで、俺を万力の力でホールドしていたのに

今では、自由に身動きがとれる!


ふふふ。嘘つきには「おしおき」が必要だな。


・・・


「ミーナ・・・?」


すまない、一気に萎えた。

俺は、教育者として半人前ってことか。

まぁ、チルナの血を引いているから無理もない。



ミーナの顔には、透明な2本の線が走っている。

俺はその線を指で優しくで拭うと、ミーナの頭を胸元まで抱き寄せた。


「ミーナ・・・ごめんな。

お兄ちゃんが、黒獣になったばっかりに・・・。

お兄ちゃんのせいでミーナにも危害が加わるかもしれない。

お兄ちゃんが逃げれば、ミーナだけじゃない、父さんや母さんも、

国賊として扱われるかもしれない。

場合によっては、処刑も有り得ると思う・・・。

ミーナ達が俺を大事に思ってくれてるのは知っている。

でも、俺だって同じくらい、父さんや母さん、ミーナも大事なんだ・・・

だから、俺は・・・」


「・・・お、お兄様?」


ミーナが、俺の胸元からひょっこりと顔を出す。

その不安そうな表情は、やはり俺が原因だろう・・・



俺は自分でもぎこちないわかるくらい、

下手な作り笑いを浮かべる。


こんなことは、冗談で言っていいものじゃない。

だから、俺はミーナの顔から眼を背けない。


あぁ、やっぱり俺の妹はワールドクラスで可愛いな・・・



「お兄ちゃん・・・・・・・死ぬよ」









次回は

気分次第で今日、明日、明後日のいずれかに

投稿します!


もう少しで、旅に出るかと思います!

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