絶対神の裁決
「ん……? なんだ? 」
ディードは『主神』が『空へと送る手紙』で自分を読んでいることに気づく。
「一体何なんだ、フレイヤ、ヨグヨグ、行くぞ」
そのまま、ディードの呼びかけに応じ
「わかりました」
フレイヤは頷き
「うん」
ヨグヨグも頷いた
こうして、3人は『主神』も元へ向かった。
「一体何なんだ」
ディードがそう言うと
「初めまして『3の絶対神』様がた」
ゾイは丁寧にお辞儀する。
「うお!? なんじゃお前!? 」
ゾイのことを知らないディードは目を見開き驚いてしまう。
「あ……そうですね、まず起こった出来事を説明しますね」
ゾイは、『主神』が『天使』を作ったこと、そして神々と天使が変質し悪神と悪魔になってしまったこと、それにより争いが起きたこと、『主神』たちが『3の絶対神』の力を得たこと、今まで起きたこと全部説明した。
「わかっていただきましたか? 」
ゾイがそう言うと
「うん……まあ」
ディードがバツの悪そうな顔をする。
「でしたら、私たちの願いを聞き入れていただきますか? 」
ゾイは先までよりずっと真剣な顔付きになりそう言う
「うん……まあ、言ってみて」
ディードがとりあえず、そう言うと
「はい……我々『主神』全員を消去しないでいただけませんか? 」
ゾイの目は鋭く真剣だ、『3の絶対神』と言う、遥か格上の存在を相手に交渉をしようというのだから。
「どうする……フレイヤ? 」
ディードはフレイヤの意見を仰ぐ
「う~ん、そうですね~、ヨグヨグはどうしたらいいと思います」
フレイヤはヨグヨグにそう尋ねた
「さあ? 」
ヨグヨグは首をかしげるばかりであった。
「サクシヤからの神託はありませんか? 」
フレイヤは何かあるのではないかとディードにそう尋ねると
「特になかったな……」
ディードはそう言う
「そうですね~、私の会見では全員消去は良くないと思いますね、まず一つ目に『主神』たちは『森羅万象を創造する神の箱』の劣化版である『世界を支える杖』を持っています、そしてさらに精神を持っています、創造神であるディードからいわば白紙委任状を渡された『神の代行者の神』となるわけです、そして『主神』たちは私たちの完全な管理下から離れ独自の裁定を持った、そのことによって自我の芽生え……みたいなことが起きたんでしょうね、ですので無理やり消し飛ばすと、神が神を根源から消滅させるというふうになります、そうなると神の力により神の力が干渉を受けたことになり、その副産物として世界が歪んでしまう可能性がありますね、そうなるとどんな影響があるかわかりません、おそらくディードなら修正可能でしょうが、結構めんどくさいかもしれませんね」
フレイヤはあくまでディードに意思決定を任せるつもりだ。所詮フレイヤは調律神でしかないサポートは出来ても最後に決めるのは創造神であるディードなのだ。
「う~ん、そうだな……よし『主神』には引き続き世界の管理を任せる、元々世界の管理は君たちの自由にして良いという約束だし、これも進化の形なんだろう、まぁ、後は変なことしてめんどくなるのはゴメンだし……ね」
ディードはそうゾイに言った。
「わかりました」
ゾイはほっと、ひと安心した。