是非は問わない、その手を繋ごう
「お~! イリニ! ここにいた悪神は全滅したぞ、ん……? ゾイ! お前、逃げたんじゃなくて悪神を捕まえに行ったのか、感心、感心……イリニ、ゾイ、邪魔だからどいてくれお前らごと消してしまう」
そのまま、タクシィは両の手を突き出す、ラグニアとオクニリアに向けて
「あ……あの、タクシィさん……私たち同盟を組んだんです……その善とか悪とか、そう言うので争っちゃいけないと思って……」
イリニがそう言った瞬間
「あっそ、じゃあ消えろ」
炎すら凍りつくほど冷たい顔と声になり、そのまま四人に向かって『全ては一つになる』を放つ。
イリニの『中立的平和領域』打ち消しながら、走る。
四人は消えた陽炎のように。
「ふん! 役立たずばかりだったな……これは『3の絶対神』には我以外のものは消し去ってもらわなければならないな」
タクシィがそう言って、『空へと送る手紙』を組み立てようとすると。
「その役立たずに一本取られたわけね」
ラグニアの声が響く。
「ばか……な」
タクシィは目を見開く、確実に消去した相手が、立って喋っているのだから。
そして、タクシィは驚愕に目を見ひられていたため、敵意あるものが近づいていることに気づけなかった。
湿った硬い音が響く
「貴様……! 」
タクシィがゾイを目で射抜く、そしてそのまま『全ては一つになる』でゾイを消去した。
そして、そのまま、イリニ、ラグニア、オクニリア、に向かて『全ては一つになる』を放つ
しかし、当たる前にまるで瞬間移動したかのように3人の位置がずれる。
「な……!? どういう?」
混乱するタクシィにラグニアは言葉をかける。
「わたしの『神話神演』はあなたの感覚を誘惑してありもしない物を見せるのよ……そうね名前は『ひと晩の恋は夢のように』と言ったところかしらね」
ラグニアの艶のある笑いが
「ぐ……貴様!! 」
タクシィの神経を逆なでする、そしてそのまま『全ては一つになる』打ち込む。
当たらない。
「なぜ当たらない!! 」
タクシィは幻影に向かって吠える。
ラグニアはそのざまを見て
可愛そうに、あなたはオクニリアの『神話神演』何か一つを怠けさせる『昨日も今日も明日も』で幻影を幻影と認識する機能が怠けさせられているの、だからあなたは、幻を必死追いかけているの、まぁ教えてあげないけど。
ありもしないものに延々と攻撃を繰り返すタクシィ。
そして、そのまま突然現れたゾイに殴り飛ばされ
「な……」
タクシィは意識を失った。
ゾイは本当にタクシィに消されたしかし無敵生命の『在り続ける実在』によって0秒で蘇り、消えたままの幻影をタクシィに見せ続け、隙を狙って殴りつけるという作戦は見事成功した。
「ふう……やっと終わった」
ゾイはそのまま『空へと送る手紙』を組み上げ。
『3の絶対神』を呼びつけた。