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新しい年、4人の想い

作者: 聖涙

1月1日の0時から書きました。

みなさん、あけましておめでとうございます。

ー1年のはじまり



元旦、午前1時。

有彩(ありさ)ー!そろそろ行くぞー!!」

とある住宅にその声は響いた。

「ごめん、あとちょっと待っててー」


「ごめんなさいね、千歳(ちとせ)くん。あの子ったら用意遅くて。」

そんな会話をされているとも知らず有彩という少女は急いだ様子で用意をしていた。


「ごめんね、お待たせ!お母さん、いってきます!」

気を付けてね、という母親にそう言って有彩は千歳のもとへ急いだ。

赤の着物に綺麗に上げられた黒髪は整った顔にとても似合っていた。

「似合ってるな、それ。」

彼氏である千歳に見て欲しくて着た着物を千歳ほめられてうれしくなって笑う。そういう千歳も袴に身を包んでいてかっこいいね、って言う。

出された手になんの迷いもなく自らの手を重ねる。

行こうか、2人で笑いあって歩く。


御姫(みき)和馬(かずま)!!」

御姫と和馬。今日はいっしょに初詣に行くために待ち合わせた。和馬も御姫も千歳と有彩の幼馴染み。そして、2人も恋人同士。袴と着物を着た2人もしっかりと手をつないでいた。



優しくいつもニコニコしている有彩。

いつもみんなを引っ張っていく千歳。

しっかりしていてお姉さん役の御姫。

みんなのことを影で見守ってる和馬。

そんな仲の良い幼馴染み4人でまた1年を過ごせた。


無事に新しい年を迎えた。

この時がこんなに嬉しく感じるのはきっと1年間がまたいい年になったから。




「去年もいろいろあったね。」

「あぁ。」

高校受験から始まって本当にいろいろあった。




1月。

高校受験がすごく不安で御姫にすごく迷惑かけたなぁ。それでも御姫も大変なのにあたしの推薦入試の面接練習に付き合ってくれた。


2月。

バレンタインデーに和馬がたくさんチョコもらっててすっごくイライラしてどうしていいかわからなかったあたしの話を有彩はずっと聞いててくれた。


3月。

卒業式に生徒代表の答辞のあと、1人で泣いていた俺を見つけてとなりにいてくれたのは千歳だった。まさかいっしょに泣くとは思わなかったけど。それでも探してくれて嬉しかった。


4月。

高校が離れて今までみたく会えなくなったことでいらだっていた俺を和馬は説教した。ちょっとムカついたけど、アレがなかったらきっと俺は距離が離れただけで幼馴染みが崩れるって思い込んだままだった。


5月。

あたしが千歳が好きって気づいて悩み始めたことに最初に気づいてくれたのは和馬だった。和馬がいかなったらきっとあたしは千歳に気持ちを伝えることはできなかった。


6月。

有彩と付き合い始めてどうしていいかわからなかった俺にアドバイスをくれたのはいっ御姫だった。有彩を喜ばせるために空回りした俺を励ましてくれた。


7月。

御姫に告白するのをためらってた俺に喝をいれたのは有彩。いつも、喝をいれるのは俺の役立ったのに、やられたなぁ。あのときの有彩の言葉は本当に響いた。


8月。

1人じゃデートで緊張しちゃうあたしのためにダブルデートをしくんでくれた千歳。本当にうれしかった。ありがとう。


9月。

御姫が好きだって改めてに気付かされた。

大会まえにスランプに陥った俺を助けてくれたのは御姫。いつもいつも支えられてたことに気づいた。


10月。

文化祭でいろいろな役を引き受けすぎちゃったあたしに1人じゃないってことを教えてくれたのは和馬。和馬が気づかせてくれたから、いつもとなりにいて1人じゃないことを教えてくれてるから安心できた。


11月。

学校でもめたとき何も聞かずにそばにいてくれたのはやっぱり有彩。本当は聞きたいはずなのに俺を思ってただそばにいてくれた。


12月。

どうしてもうまくいかないことがあって前を向けなかったあたしを前に向かせてくれたのは千歳。千歳があたしを引っ張ってくれるってわかるからあたしは行けるところまで自分で頑張ろうって思えるの。




4人ともそれぞれ1年を振り返ってるなんて知らないで神社への道を進む。




ー去年もありがとう。みんなのおかげでまた1年を過ごせた。今年もよろしくね。


心の中でつぶやく。




願わくはすべての人に幸あれ。

最後までありがとうございました。

みなさんが素敵な一年を送れますように。



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