透明なるタイムカプセル
この透明なるタイムカプセルに入って
わたしが行くのは未来が過去か
あなたが掛けてくれたのは毛布なのか
土や葉なのか
ここは地中なのか
深海なのか 宇宙なのか
この透明なるタイムカプセルがわたしを包んで
どこまで行けるの
まるでふたりきりで宇宙の片隅にいるみたい
誰にも通じない心を新しい宇宙の言葉にして
未知を探して
あなたが生きづらい世界では
わたしも苦しくなる そんな単純さだけでも
風邪を拗らせ熱を出した
あなたが創ってくれたシロップを口に含んで
ごっくんとのみ込み、
熱ざえのぼせあがった頭は
いつのまにか冷やされ
ドックン、ドックンと
あなたの鼓動に打たれて
時を忘れて眠っていた
応答せよ、、応答せよ
あなたの熱量で
揺れるメトロノーム、
打たれながら泳ぐ木魚、
朝陽に似た光が眩しい
透明なるタイムカプセルの中でまだわたしは呼吸をしている、今