駅ー冬の日ー
東京行き
新幹線のホーム
彼女はどこか淋しい瞳で
二人の時間が愛ならば
俺は缶コーラを
飲み干して
流れる車窓
二人ぼっち
彼女の横顔
わがまま
分け合い
東へ向かう
新宿の夜
ホテルの部屋
彼女は
コートを脱いで
俺は
マルボロに
火を点ける
心
二つ
彼女と俺
冬の日
彼女を抱いて
二人ぼっちの夜
何か
話をしよう
愛しい人よ
俺も
淋しいから
ビル
ネオン
街の光
幸せだけど
虚しくて
わからないけど
唇
二つ
足りないものは
わからないもの
新宿の夜
永久に
嘘は吐けない
虚しい夜
明日は
きっと
笑えるように
永遠に明けない夜はない
二人の心音
二人の擬音
きっと
どこまでも
続くのだから
きっと
きっと
明日は
また
二人で
冬の駅