ぼくのなまえ
冬童話3作品目です。
テーマが前作の設定と合いそうだったので続編っぽくなっています。
僕のそばにはいつもキミがいる。
僕はキミの「だいすき」らしい。
聞いてみたいけどいつも隣で眠っている。
僕をキミのそばに運んでくれたおじいさんはいつも悲しそうな顔をしている。
ここにいるけどキミは夢の中。
じゃあ!会いに行ったらいいじゃん!
そんな僕の声が聞こえたのか、ある日白い服を来た男のヒトがあわれた。
「私の魔法で目覚めさせようか?」
「魔法で小さくしてあげるから夢の中にいるこの子を見つけてきて。」
すると僕の隣で寝ていたキミがおおきくなった‼️
いや、僕が小さくなったのか。
近くにトンネルがある。
ここが夢の入り口かなぁ?入ってみよう。
中は真っ暗。
何か大きな音がひびく。ゴウ、ゴウって。
音の先には壁があった。
「すり抜けられるよ」さっきの男の人だ。
手をかざすと入れそうだ。
中に入ったとたん!!ものすごい強い勢いに乗せられて、飛んでいるみたいだ。
飛ばされた先は広くなっていた。暑い。
しかも、トゲがいっぱい刺さっている。
僕は一生懸命トゲを抜いた。
抜き終わると部屋は狭くなってさっきと同じくらいになった。
すると糸に繋がれたコップが上から降りてきた。
コップの中から声が聞こえた。
「あついよぉ…おじいちゃん…たすけて」
僕は必死にコップに呼び掛けた。
「だいじょうぶ!トゲは抜いたよ!この部屋も小さくなって。涼しくなってきた。キミはどこにいるの?」
「ドーベル・レッド!?『ポリス・ドッグ』の!?ぼく大好きなんだ!助けに来てくれたの?」
そういえば、おじいさんもそう言ってた。
「ねぇ今どこにいるの?」
するとあの男のヒトが
「コップを咥えてこの部屋を出るんだ。きっと連れて行ける。」
僕は走った。
広かった部屋が狭くなったぶん流れがまた早くなった。流されちゃう!!
僕はコップを咥えて壁に向かった。
糸が切れませんように。
目を覚ますとキミの隣だった。
元の大きさだ。
僕が元に戻ったんだ。
「ドーベル・レッド。本当にいた。ボクを夢の世界から連れ戻してくれて、おじいちゃんに会わせてくれてありがとう。」
僕の名前はドーベル・レッド。
キミのともだち。今までも、今日からも。
読んで頂きありがとうございました。
2022年冬童話に参加作品「キャッチャー」の続編風にしてあります。
やっとゲームセンターのぬいぐるみは名前をつけて貰えましたね。




