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父であり、母であり、友のような何か【文芸_ヒューマンドラマ】

ジャンル:文芸_ヒューマンドラマ

タイトル:父であり、母であり、友のような何か

https://ncode.syosetu.com/n1306iq/

◇作品紹介◇


 八歳の時に天涯孤独になったアキラは、すったもんだの末、父の従兄である「スミちゃん」に引き取られることになった。あれからずいぶん時間が経ち、高校生になった彼はスミちゃんと友達のような関係で日々を過ごしている。


 そんなアキラが最近ちょっとだけ悩んでいるのが、スミちゃんを「養父」と呼ぶべきか「養母」と呼ぶべきか、という点であった。


 骨格は雄々しくガッシリしているのだが、内面には乙女らしい心を秘めているらしいスミちゃん。

 アキラはスミちゃんに対し、父親のような頼もしさも感じながら、母親のような安心感もあり、友達のような親しみも覚えるため……この感覚をどのように呼称したものか、なんとなく決めきれないまま日々を過ごしていた。


 六月下旬のある日。

 毎週金曜日はスミちゃんが彼氏の家にお泊まりに行くので、アキラはいつものように家でダラダラと映画を見て過ごそうと、傘を差して近所のコンビニまで食料の買い出しに行ったのだが。そこには――


 雨の中、びしょ濡れで佇む女の子。


 クラスメイトの水無月さんが、頬を真っ赤に腫らし、ヒビの入った眼鏡を持って静かに泣いていた。


【投稿日】2024/2/10

【URL】https://ncode.syosetu.com/n1306iq/

(シリーズの「まさかミケ猫 全ジャンル傑作選集」リンクから全ジャンル踏破企画の全作品を辿れます)

※以下、作品のネタバレを含みます


 みなさんこんにちは、空想家であり理論家でもあり、小説を使って妄想の垂れ流しかたを覚えてしまった者。まさかミケ猫です。垂れ流すぜぇ。


 今回はジャンル「文芸_ヒューマンドラマ」ということで、ファンタジーやSFなんかの要素は入れずに現代舞台で書いてきました。これはだいぶ好きな感じですね。


◆発想のきっかけ◆


 ヒューマンドラマと言ったら家族愛かな。養父母と養子をメインに据えたいな。それから、きっちりと言葉で表現しきれない曖昧な感情を描いてみたいな。そんな風に思ってタイトルを決めました。


 父のようで、母のようで、友のような養親……って感じで、とりあえず中心に据えるスミちゃんは最初から構想にあったのですが、スミちゃんのキャラ以外のあれこれを絞り出すのにはだいぶ苦労した作品だったと思います。

 今のところ、この企画を走っている中で地味に一番大変でしたね。方向性は決まってたんですが、どういう風に具体化しようか二転三転しました。悩んだ分、かなり好きな感じに仕上がったので良かったです。


◆こだわりポイント◆


 何かうまく言葉にしきれないような、曖昧だけど確かにそこにある概念のようなモノをハッキリさせないまま、どうにか感じとってもらえる作品になればなぁと思って書きました。タイトルからしてそうなんですけどね。


 例えば、アキラとマドカの恋愛要素もけっこう曖昧だったりします。それが本当に恋心なのか、助けてもらった感謝なのか、助けてあげた同情心なのか。これが非常に曖昧で、明確な告白もしないままダラダラと始まる二人。っていうのが本作の雰囲気として描きたかったものなんですよね。たぶん彼らも自分の気持ちを曖昧に捉えたまま、まぁいいかと思って行動してる感じですよね。

 あとは、第三話で出てくるマドカの母親。この人も、立ち位置としては悪役なのですが、単純な悪ではない微妙なところにいるキャラとして描きたいなぁと思って、いろいろと試行錯誤していました。


 あとこだわったのはスミちゃんの発言ですね。実は色々とキャラに語らせたい名言集みたいなのを作っているので、まだまだストックがあるのですが、まぁそれは別の機会に別のおもしろキャラの口から語ってもらいたいと思います。

 みなさんも自分自身の「架空名言データベース」を作ってみてはいかがでしょう。けっこうオススメですよ。


◆苦労したポイント◆


 早い段階でスミちゃんとアキラの会話シーンはいくつか試作して固まっていたんですよ。この二人の関係は面白いなぁと思ってて。


 ただ、もう幼少期に引き取って高校生まで成長しちゃったら、二人の関係ってわりと完成しちゃってるじゃないですか。お互いに心地よい距離感っていうのが出来上がってる状態だから、物語としては平坦になっちゃうんですよね。

 だから、ここに何を投入したら……つまりどんなキャラをどんな形で参加させたら、三話完結で上手く波がついて完結まで持っていけるかなーと。そういうのを考え出すのに、もうだいぶ苦労したわけです。


 思春期のモラトリアムだったり、恋愛もそうですし、親だって人間なんだよなぁという部分であったり、どうやったらその狭間で苦しんでる子を救えるのかみたいな部分とか。

 本当の現実の話をしてしまえば、これってかなり繊細で曖昧な部分じゃないですか。明確な解決方法がない中、今だってたくさんの人がいろんな方向から解決しようと日々努力して下さっています。


 そんな風に現実はなかなか割り切れないですが、これは小説ですからね。そういうのをスミちゃんにバシッと救ってもらいたいなーと思って、色々と練りに練った結果、本作が仕上がったわけです。


◆「ヒューマンドラマ」の魅力◆


 創作の題材になる人間感情といえば恋愛が人気ですが、それ以外の感情だって色々と面白い作品になると思うんですよね。家族愛のようなものも良いですし、ドロドロとした復讐心を描き出しても良いです。希望にしろ絶望にしろ、喜びにしろ後悔にしろ、明確にラベリングできない様々な感情を作品にした時に作品に付けるジャンルが「ヒューマンドラマ」だと思っています。

 キャラ同士の関係の中で、そういった感情が変化する……そんな様子を作品に落とし込む。というのは、もう本当に色々な作品を作れる可能性があると思うんですよね。書くにしても読むにしても楽しいジャンルです。


 ぜひぜひ、みなさんも面白いヒューマンドラマを一本書いてみてはいかがでしょう。そして私に読ませてください。


★次回予告★


 というわけで、今回も次に執筆する作品のジャンルを抽選で選び、フィーリングでタイトルだけ決めて執筆していきたいと思います。


 ヒューマンドラマは捻り出すのにだいぶ苦しんだので、さすがに次は楽に書けるというか、得意ジャンルが来てほしいところですよねぇ。はい、歴史くんと推理くんは一歩下がっててね。純文学くんもアップしなくていいから。君が難しいのはもう最初から分かりきってるからね。


 ファンタジーかSFが来て下さい。特にハイファンくんよ、そろそろ君の出番だよ?

 というわけで頼みますよ、小説の神様。今度こそ信じてますからね。ルーレット、スタート!


 ドゥルルルルルルルルル……。

 テンテケテンテン、テンテケテンテン。

 ジャン!


●ジャンル→【ファンタジー_ハイファンタジー】


 わぁぁぁぁぁぁい、神様しゅきぃ♡


 失礼、取り乱しました。

 ふむふむ、なかなか……コレはなかなか良いのが来たんじゃないでしょうか?(大歓喜)


 さてと、何作か構想レベルで塩漬けになっているモノがあるので、どれを作品化するかって話になりますが。ふむ。よしよし。これで傑作ハイファンタジーを書いてみましょうかね……これは楽しみ!


【NEXT】

ジャンル:ファンタジー_ハイファンタジー

タイトル:詰みました。魔法の本が開きません。


(追記)

発熱のため一週間お休みします。

次回は2/24(土)更新予定です。

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