辺境惑星・地球で素敵なノッペリ旦那を捕まえました【SF_宇宙】
ジャンル:SF_宇宙
タイトル:辺境惑星・地球で素敵なノッペリ旦那を捕まえました
https://ncode.syosetu.com/n8898ip/
◇作品紹介◇
――とある惑星に派遣した調査員が、誰一人として帰還しない。
異星情報管理局長の説明を受け、調査員たちに動揺が走った。
なぜならその惑星には、現在判明しているだけで少なくとも三つの脅威が存在しているからだ。すなわち……高依存性薬物ラメーン、精神に寄生する謎生物ヌコ、人を茹で上げる虐殺設備セントゥ。
――謎に包まれた辺境の惑星・地球。十年ほど前に銀河連合に加盟したばかりの野蛮な田舎惑星に、我々は追加の調査員を送り込むことを決定した。
「私が必ず……地球の本当の姿を暴き出します」
ニャンコミーミ星の優秀な調査員であるペチカは、青い毛並みのネコミミをピンと立て、長い尻尾を揺らしながら、地球行きのシャトルシップが飛び交う月面宇宙港に降り立った。
まさか行く先で……彼女の好みド直球な、平たい顔の男性と出会うことになるとは知らずに。
【投稿日】2024/2/3
【URL】https://ncode.syosetu.com/n8898ip/
(シリーズの「まさかミケ猫 全ジャンル傑作選集」リンクから全ジャンル踏破企画の全作品を辿れます)
※以下、作品のネタバレを含みます
みなさんこんにちは。やはり猫耳ヒロインといえば某ゲゲゲな作品の娘さんだと思いますが、彼女がどんどん美少女化していくのをどんな気持ちで受け止めたら良いのか、未だに態度を決めかねてます。どっちの感じも好きなんですよねぇ。まさかミケ猫です。
さて本作は、大好きなジャンル「SF_宇宙」ってことで、最高に可愛いネコミミ宇宙人に登場してもらいました。ペチカちゃん、だいぶ好きな感じに書けたなぁ。
◆発想のきっかけ◆
ひとくちに「SF_宇宙」と言っても、スペースオペラやロボットアクション、宇宙人コメディなど割と幅広い作品が書けるジャンルだと思うので、どんな種類の作品にするか少し迷ったんですけどね。
やはり宇宙と言えば「宇宙人との異類婚姻譚」が王道かなぁと思いまして。宇宙人の可愛い女の子が、地球ではあまり需要のない男子にベタ惚れして、自分の星に連れて帰っちゃう。そんなイメージでタイトルをババッとつけさせていただきました。
◆こだわりポイント◆
やはり主人公をネコミミ宇宙人の女の子にしたので、いかに地球人と「違う」部分を描くか、それと同時に、いかに地球人と「同じ」部分を描くか。この二つを、めちゃくちゃ楽しんで書かせていただきました。
前者の「違う」部分を作るのは、まぁ私は割と楽しくやれてしまう派というか、書きながらどんどん浮かんできてしまうので、起稿時に筆に任せて自由に書き殴った形になります。もう好き勝手やらせてもらいましたから、最初のペチカはもっとハチャメチャだったんですよ。
一方で後者の「同じ」部分を作るのは、逆にかなり考えて調整をした感じですかね。読んだ人に「あぁ、惑星が違うから事情も違うけれど、感情は理解できるんだよなぁ」と感じてもらえる、という着地点を目指して、推敲時にああでもないこうでもないと細工していきました。
いや、バリバリの異星人を何も考えないで書き殴るのは超楽しいんですよ? でも例えば、全然地球人と違う粘液生命体が「地球人を喰いたい」って言ってたとして、読者は彼女(彼女?)に親しみを覚えて「結婚したいなぁ」ってなるのかという話です。なにせ今回は異類婚姻譚を書こうって思ってましたからね。
◆苦労したポイント◆
苦労というか、ちょっとチャレンジしてみた点としては、これは「恋愛_現実世界」の時にチラリと話したカップル類型を発展させようと思いまして。えー、どういうことかといいますと……。
今回、ハニワとペチカは全然違う価値観の上でお互いに惹かれ合うじゃないですか。それがすごくチャンスだなぁと思ったので、
・ハニワから見たら「僕と美少女」タイプ
・ペチカから見たら「私とイケメン」タイプ
になるようなズレたカップルにしたわけです。
これって実は、同じ価値観のカップルで成立させるのがなかなか難しくて……いや、書こうとすれば出来ると思うんですけどね、私の場合は変なやつ同士のほうが書きやすいのでそっちに流れがちで、またちょっと変わってきちゃうんですよ。
今回のようにズレたカップル感を出したかったら、やはり手っ取り早いのは「常識をズラす」という方法なのかなと思います。例えば、SFなら宇宙人、現実恋愛なら外国人、ローファンなら妖怪、ハイファンなら種族差あたりを絡めたりすると、こういう常識の異なるカップルは割と書きやすいのかなーなんて思います。あと主人公を転生させると自然とこの構造になったりするので、そういった点はめちゃくちゃ書きやすいですよね。
◆「宇宙SF」の魅力◆
みなさんは宇宙人っていると思いますか。または、地球人の活動範囲が広がって月や火星に住み始めると思いますか。人によってはほんわかしてたり、逆にめちゃくちゃシビアだったり。いずれにしろ、今の私たちが宇宙時代をどう妄想しても自由なのが魅力的な舞台だなと思います。
今回は恋愛をさせてみましたが、活動場所を宇宙にするだけで様々な物語を作ることができますよね。宇宙船や搭乗型ロボットでバチバチに戦っても良いですし、星を跨いだ大帝国で婚約劇をやっても良いですし、宇宙にいる謎生物によるホラーを書いてもいいです。どんな種類の作品でもわりと受け止めきれるジャンルなんじゃないかなぁと思っています。
★次回予告★
というわけで、今回も次に執筆する作品のジャンルを抽選で選び、フィーリングでタイトルだけ決めて執筆していきたいと思います。
いやー、今回はもう自分の好きなジャンルを思いっきり書かせていただいたので、次は何が来てもいいかなーという晴れやかな気持ちです。そう、何が来ても(歴史と推理からは目をそらしつつ)大丈夫だと思うので……できればそろそろハイファンあたりが来てくれると嬉しいですが……贅沢は言うまい。出たトコ勝負だ。
というわけで頼みますよ、小説の神様。お願いします。ルーレット、スタート!
ドゥルルルルルルルルル……。
テンテケテンテン、テンテケテンテン。
ジャン!
●ジャンル→【文芸_ヒューマンドラマ】
あああああぁぁぁぁぁ。
そっちに飛ぶのかぁ。
いや、ヒューマンドラマって実はどういうジャンルなんでしょうね。
もちろん人間模様を描くためのジャンルだとは思うんですよ? と言っても、コメディ、ホラー、アクション、恋愛なんかと比べると読者にどういう感情を与えたいのかのゴールが曖昧じゃないですか。
もちろん、そういった懐の広さも魅力的なジャンルではあると思うんです。自由度は間違いなく高いですよね。ただ、ファンタジー味もSF味も恋愛味も極力抑えて、他のジャンルに分類できない「私はヒューマンドラマです!」と言える作品を書こうと思うと……これがなかなか難しいような気がして。
あー、そっかぁ……これは「その他」ジャンルを考えた時と同じ感覚なんですね。
これってたぶん、あえて狙って書くジャンルではなくて、とりあえず心のままに人間模様を書き上げた後で「まぁ、あえて分類するならヒューマンドラマかなぁ」みたいに後付けでくっつけるジャンルなんですよね。つまり、生粋の人間描きが着地するための玄人向けジャンルってことになると思うんですよ。えぇ。
それを今回、狙って書きなさいと。
しかも先にタイトルを出すというねぇ。
ふ、ふーん(滝汗)
くっそぉ……でも、分かりました。タイトル決めます。私は来週までに、このタイトルで傑作ヒューマンドラマを書いてきます! 楽しみに待っててくださいね! 内容はこれから考えます!
【NEXT】
ジャンル:文芸_ヒューマンドラマ
タイトル:父であり、母であり、友のような何か





