表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

22/23

022 教えて妖精さん! ライブ配信その4

また12時に間に合わなかった…


【教えて妖精さん! みんなの質問に妖精さんが答えます!】


 126,097人が視聴中 14分前にライブ配信開始



「──リテアに行けたとしても、たぶん地球の人類だと直ぐに死ぬと思うよ?」



コメント:は?

コメント:えっ?

コメント:なんで?

コメント:異世界に行く夢が…

コメント:オワタw

コメント:もろくも崩れ去った…

コメント:リテアってそんなにヤバイところなの?



「うん、私はヤバいと思うよ。たぶん、数時間か数日のうちに半分近くの人間は死ぬんじゃないのかなぁ?」



コメント:げぇ!? 

コメント:異世界って怖い…

コメント:数日で半分も死ぬってリテアってそんなにヤバいところなの?

コメント:具体的にどうヤバイのか教えてクレメンス

コメント:地球と大気の成分が違ったり重力が重かったりするのかな?



「リテアの大気にはね、地球にはない成分であるマナが含まれているんだよ」



コメント:マナきた!

コメント:あー大気の成分が違うのかぁ

コメント:マナ、それは神がもたらした神秘の成分

コメント:酸素マスクが必要になるのか

コメント:マナって魔法を使うのに必要な元素ってこと?



「そうだね。マナを魔素に変換して魔法を発動するって感じかな?」



コメント:マナと魔法はワンセットのイメージがあるけど、そのまんまだったのか

コメント:まあ異世界には地球の法則は当て嵌まらないわな

コメント:マナを体内に取り込んでオドと融合させるとかかな?

コメント:あれ? でも地球にはマナがないのに妖精さんって普通に魔法を使っているよね?



「私の場合は妖精という特殊な種族だから、地球でも魔法が使えるんだよ」



コメント:なるほど、分からん

コメント:リテアでも妖精さんは特殊だったのかw

コメント:妖精は稀少種なんだな

コメント:普通の魔法と妖精魔法の違いということか



「そんな感じだね。それで、リテアに行った場合だけど、地球人だと高山病と似たような症状になって、それに適応できなければ最悪の場合は死ぬってことだよ」



コメント:おk把握した

コメント:高山病だったら個人差が激しい気がするな

コメント:それでも妖精さんの見立てだと半分は生き残れるんだ

コメント:ちょっくら富士山の頂上で生活して身体を慣らしてくるわ

コメント:高山病なら薬でどうにかなりそうな気もするけど

コメント:富士山に登っても意味ないと思うぞw



「うーん、どうなんだろ? 富士山で訓練するのは、気休め程度には効果があるのかも知れないけど、正直言って微妙かな?」



コメント:俺、標高1500メートル付近に住んでいるけど、あまり意味なくて涙目

コメント:高山病に似たような症状が出るみたいだけど高山病とは限らないということか

コメント:マナが地球人類にどの程度悪影響を与えるのかなんてデータが全然ないしな

コメント:標高1500メートルに住んでるって群馬か長野、岐阜ぐらいか?

コメント:気休め程度の効果はあるんだ



「リテアの現地人でも、マナが濃い場所に長時間いると悪酔いするしね」



コメント:現地人でも悪酔いするのか…

コメント:地球人がリテアに行くのは厳しそうだな

コメント:一酸化炭素中毒か二酸化炭素中毒みたいなモノか



「そう、そんな感じ。でも、現地人の場合は死ぬまでには至らないけどね」



コメント:リテアの現地人は丈夫いなw

コメント:地球人とリテア人とでは、身体の構造が微妙に違うのかも知れないね

コメント:地球人類でも適応できればワンチャン?



「うーん…… ワンチャンなのかなぁ?

 それと、重力も地球に比べて三割は重いから、慣れるまで大変なはずだよ」



コメント:地球よりも重いのか

コメント:あー重力が違うのは完全に想定してなかったわ

コメント:内臓に負担が掛かりそうだな…

コメント:重力が三割増しって60kgの人間だったら78kgの重さに感じるでおk?

コメント:30%だったら身体が少し怠く感じる程度で案外なんとかなりそうな気もするな

コメント:重力二倍カプセルで訓練すればおk



「それに加えて、リテアには魔物がいるからね」



コメント:出た魔物!

コメント:モンスターいるのか…

コメント:リテア怖い… ((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル

コメント:まあ剣と魔法のファンタジーに魔物は付き物なのが普通だよね

コメント:リテアの魔物と現地人の強さってどれぐらいなの?



「うーん、格闘技とかで鍛えている地球人を小学生と仮定したら、リテアの一般人が中学生で冒険者が軍人とかで、そして魔物がヒグマとかになるのかな?」



コメント:地球人弱くね?

コメント:やっぱ魔物って強いんだなw

コメント:リテアの一般人に負ける地球エリートwww

コメント:マナがあるのと重力30%増は伊達ではないということか

コメント:リテア人には魔法もあるし地球人では勝てないだろw

コメント:地球人でもリテアで修業すれば魔法を使えるようになるの?



「あー、残念なお知らせになるけど、地球人がリテアに行っても魔法を使うのは、たぶん無理だと思うなぁ」



コメント:えー! 魔法使えないの?

コメント:残念でござる… 無念でござる…

コメント:夢は所詮、夢ということか

コメント:魔法使えないのか… 俺、リテアに行けなくても別に構わなくなってきたわ

コメント:魔法を使えるようになるには、専用の器官がないとダメとかいうパターンかな?



「私も人間を解剖したことないから、ハッキリとは断言できないけど、魔法を司る器官は特に必要ないはずだよ」



コメント:解剖医、妖精さん

コメント:特定の器官があるわけではないのか

コメント:人間を切り刻む妖精さんを想像したらシュールだったw

コメント:それじゃあ、なんで地球人は魔法を使えないの?



「解剖してないし。あと、魔法を使えないのは、種族として違うからとしか言いようがないかなぁ」



コメント:地球人は地球人でリテア人はリテア人ということか

コメント:種族が違うなら仕方がないのかもね…

コメント:リテアに行く気が失せた…

コメント:種族差は大きいよなあ

コメント:地球人が魔法の使えない普通の人間としたら、リテア人は魔法の得意なエルフと考えればいいのか



「そのたとえは、しっくりとくる感じがするね。

 でも、試したことないのだから、絶対に地球人が魔法を使えないとまでは言えないけど」



コメント:試してないなら断言まではできないわな

コメント:魔法に少しは希望が残っているということだな

コメント:魔法を使うのに専用の器官が必要ないのであればワンチャンあるな!



「リテアでも、攻撃魔法とかを使える人間は一割にも満たないんだよね。

 まあ、ちょっとした生活魔法程度であれば、一般人でも使えるんだけどね」



コメント:生活魔法って便利そうだね

コメント:リテアでは一般人でも弱い魔法は使えるのか羨ましい

コメント:リテア人「地球人は生活魔法すら使えない雑魚なのか」



「でも、リテア世界って生活魔法が便利だから、その分科学技術が発展してないんだよね」



コメント:あーそれってなんとなく分かる気がするわ

コメント:テンプレにありそうな設定だな

コメント:技術が停滞したとしても、あまり不便に感じないのだろうね

コメント:剣と魔法のファンタジー世界は精々近世程度の発展で止まってしまうということか



「そう、そんな感じだね」



コメント:必要は発明の母ってヤツだな

コメント:衛生面とか汚さそう…

コメント:俺、リテアに行けなくても構わないわ



「生活魔法があるからそんなに不衛生ではないけど、お風呂に入る習慣があるのは一部の地域と金持ちぐらいだったかな?」



コメント:そっか、生活魔法にはクリーンとかの魔法があるのか

コメント:生活魔法って便利だな

コメント:お風呂入れないのは嫌だなぁ

コメント:まあ現代の地球でもシャワーだけで済ます地域が多いからなぁ

コメント:世界的にみれば日本人の風呂好きの方が異常なだけだしなw



「お風呂! ちょっと温泉に入ってくる!

 じゃあ、また気が向いたらライブ配信するから、またね~バイバイ!」



コメント:え?

コメント:ふぁ!?

コメント:消えた?

コメント:また転移したの?

コメント:ライブ配信中に配信放棄する妖精さん…

コメント:職場放棄しやがったw

コメント:ライブ配信打ち切りやがったwww

コメント:お風呂と言ったヤツの罪は重い

コメント:え? 俺のせいなの?

コメント:まあ気まぐれな妖精さんだから仕方ないよね



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ