しゅんか しゅうとう (二連作狂歌)
2019年の秋の作。
高き秋空のもと、若き人らをみて詠む
【しゅんか しゅうとう】
はるがすみ
まどうあおさの
もどかしく
もえたつなつの
あけぞまぶしき
春霞 惑う青さの もどかしく
燃え立つ夏の 朱ぞ眩しき
みのりなき
あきにつくいき
しろくとも
ふゆのくろきよ
きえぬともしび
実り無き 秋につく息 白くとも
冬の玄き夜 消えぬ燈火
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若人達の、まるで春霞の中をさ迷っているかの様な悩み惑う有様をもどかしく思いながらも、燃え立つ炎の様な活き活きとした様子には眩しさを感じる。
翻って我が身を省みれば、既に一生の半ばを過ぎてなんの実りも手にしていない事に溜め息が洩れてしまう。それでも、若かった頃に胸に灯したこの火を消したりはしないのだ。
活動報告にて、Gyo¥0- 様より大変素晴らしくエモい別訳を頂きました♪
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ありがとうございました〜♪