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いわぬがはな あだばなうらみ (狂歌、川柳、七五詩、)

創作、フィクションです。ご注意下さい⚠

m(_ _)m


申し訳もありませんが古文法、適当です

m(_ _;)m


【言わぬが花】




いわしみず 

  おとこやまざる 

      いわざるも

        おもいわずらい 

           おもいかねては




岩清水 男山猿 岩猿も 

  重い患い 思い兼ねては



 岩清水八幡宮いわしみずはちまんぐうのある男山(おとこやま)岩猿(いわざる)()ばれる(さる)()んでいると()う。その岩猿(いわざる)(みずか)らの(おも)いに()()れずに(おも)(やまい)()かってしまった。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




ほととぎす

  いわぬがはなは

      さかざるや

        やまほととぎす

           いわぬはなさく




杜鵑草 言わぬが花は 咲かざるや

山不如帰 言わぬ花咲く



 ホトトギスの(はな)()いているのを()にして、「()わぬが(はな)」と()う通りに()めた(おも)いは(あき)めるより(ほか)()いのだろうか? と(しず)んだ心持(こころも)ちになっていたが、ホトトギスの()(こえ)()(うち)に、そんな(こと)()かろうと(おも)(なお)すのだった。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




せをはやみ

  いわぬがはなを

      ちらすとも

        みたまほしきに

           よみてゆめみて




()(はや)み 岩主(いわぬ)端波(はな)を ()らすとも 

水珠(みたま)星輝(ほしき)に 夜見(よみ)夢見(ゆめみ)



 昼間(ひるま)(かわ)急流(きゅうりゅう)(なか)(たつ)大岩(おおいわ)にぶつかって()()(さま)()る。(よる)(そら)見上(みあ)げて、あの()った水滴(すいてき)星々(ほしぼし)となって(かがや)いているのだろうか、と夢想(むそう)するのだった。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




いわざるの

  ちりてはかなし

      うめのはな

        こちにさからい

           いわずにもさけ




岩猿の 散りて儚し 梅の花

  東風に逆らい 岩津にも咲け



 岩猿(いわざる)人知(ひとし)れず()んだと()う。岩猿(いわざる)()んだ場所(ばしょ)()えたと()われる(うめ)()がある。岩津天満宮(いわずてんまんぐう)(うめ)()よ、梅花(ばいか)()(ころ)()東風(とうふう)(さか)らい辿(たど)()いた岩猿(いわざる)(おも)いを()けて(はな)()かせよ。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇











雲隠(くもかくれ) ()えねども夜目(よめ) (うら)夜見(よみ)











❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦




【徒花裏実】



さいたとて

  いわぬがはなの

      みのらざる

        あだにもさけよ

           みのりすてても




咲いたとて 言わぬが花の 

実らざる 徒にも咲けよ

身の利捨てても 



 「()わぬが(はな)」と(うそぶ)いてみるが、どうせ(みの)(こと)のない(おも)いならば(なに)もかも()てて(おも)いを()げよう。




❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦




(いま)(むかし)石清水(いわしみず)八幡(はちまん)見目良(みめよ)巫女(みこ)のありけり。()(とき)物怪(もののけ)()かれ()()責苛(せめさいな)まれにける。三河国(みかわのくに)へと(のが)れけるも(ほど)なくして()せにけりとぞ。




()()めの (さいな)夜狩(よがり)

()地獄(じごく) ()ぐる光陰(こういん)

()()きて()




❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦






()わぬが(はな)の  懊妄(おも)深致(みち)

悪振烈(あふれ)絶義理(たぎり)の 威鬼裏太刀(いきりたち)

忌我怒(いわぬ)張成(はな)の 欲遂(ほと)蟇汁(ばしる)


(あら)(ところ)を    荒破(あば)きたて

魅据(みす)手探(てさぐ)り  慕探(したさぐ)

()わぬが潘内(はな)を 以洶(いわ)すべし


怩螺(じら)愉屡揺留(ゆるゆる) 撫摩娯弄(なまごろ)し 

施痲(せめ)多悦過熱(たえかね) 娜嬉(なき)廻堕(ねだ)

色沸沼(いわぬ)氾女(はな)の 狗哢(くる)罪熹(ざき)



惚妬伽(ほととぎ)す 意和(いわ)雅玻奈(がはな)は (さか)ざるや

柔摩宝門溶戯(やまほととぎ)す 色沸濡溌女叫狂(いわぬはなさく)






❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦




(いま)(むかし)岩津天満(いわずてんまん)(みやこ)より(ある)巫女(みこ)(なが)()たりける。(やつ)れたるも(にお)(あや)しければ(ひと)(いぶか)しみて近寄(ちかよ)らず。(ほど)なくして()く。あられもなき(さま)にて身罷(みまか)りけるも菩薩相(ぼさつそう)のあらわれていたりければ、(ひと)(かしこ)みて(ねんご)ろに(とむら)いけるとぞ。




(つき)()てに 悪目(あくめ)(かさ)ねて

()(ひと)の  (いろ)(にお)いて

涅槃(ねはん)灼禎(しゃくてぃ)




❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦❦






忿怒(ふんぬ)徒花(あだばな)    (うつ)()

(つか)()()て  ()りにしも

常世(とこよ)迦摩羅(かまら)  婀娜(あだ)()きの

(ほとけ)満幸(まんこう)      歓喜(かんぎ)和合(わごう)



 現世(げんせ)では(はげ)しい(いか)りを(かか)えながら(むな)しく()んでしまったが、常世(とこよ)(くに)では御仏(みほとけ)慈悲(じひ)(ぶか)御導(おみちび)きで(よろこ)びに(あふ)幸福(こうふく)(みち)()りている。






【婀娜花熟爛実】




東風吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春を忘るな


──菅原道真

『拾遺和歌集』巻第十六「雑春」




瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末にあはむとぞ思ふ


──崇徳院

『詞花和歌集・恋上』、『小倉百人一首77番』




【灼禎 しゃくてぃ】「輝く生命エネルギー」。

サンスクリット語由来。漢字表記は作者の宛字。




【迦摩羅 かまら】サンスクリット語で「蓮の花」の事。漢字表記は宛字。


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― 新着の感想 ―
[一言] 今回はアウトコースへの変化球と見せかけて、インコースへ速球が来ましたね (((o(*゜▽゜*)o))) (*´▽`*) おもろかったす☆彡
[良い点] ほととぎす背の隠れたる奥津城に 下草萌えて滲むものあり そんな報告いらんわ! と笑ってもらえれば。 いつもありがとうございます。
[良い点] 健全!! な訳なかった( ´∀`) 安定の漉緒ワールド。好きです。
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