いわぬがはな あだばなうらみ (狂歌、川柳、七五詩、)
創作、フィクションです。ご注意下さい⚠
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申し訳もありませんが古文法、適当です
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【言わぬが花】
いわしみず
おとこやまざる
いわざるも
おもいわずらい
おもいかねては
岩清水 男山猿 岩猿も
重い患い 思い兼ねては
岩清水八幡宮のある男山に岩猿と呼ばれる猿が棲んでいると云う。その岩猿が自らの思いに耐え切れずに重い病に掛かってしまった。
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ほととぎす
いわぬがはなは
さかざるや
やまほととぎす
いわぬはなさく
杜鵑草 言わぬが花は 咲かざるや
山不如帰 言わぬ花咲く
ホトトギスの花が咲いているのを目にして、「言わぬが花」と言う通りに秘めた想いは諦めるより他無いのだろうか? と沈んだ心持ちになっていたが、ホトトギスの鳴く声を聞く内に、そんな事も無かろうと思い直すのだった。
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せをはやみ
いわぬがはなを
ちらすとも
みたまほしきに
よみてゆめみて
瀬を早み 岩主が端波を 散らすとも
水珠星輝に 夜見て夢見て
昼間、川の急流が中に立つ大岩にぶつかって飛び散る様を見る。夜、空を見上げて、あの散った水滴が星々となって輝いているのだろうか、と夢想するのだった。
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いわざるの
ちりてはかなし
うめのはな
こちにさからい
いわずにもさけ
岩猿の 散りて儚し 梅の花
東風に逆らい 岩津にも咲け
岩猿は人知れず死んだと云う。岩猿が死んだ場所に生えたと云われる梅の木がある。岩津天満宮の梅の木よ、梅花咲く頃に吹く東風に逆らい辿り着いた岩猿の思いを受けて花を咲かせよ。
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雲隠 見えねども夜目 浦の夜見
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【徒花裏実】
さいたとて
いわぬがはなの
みのらざる
あだにもさけよ
みのりすてても
咲いたとて 言わぬが花の
実らざる 徒にも咲けよ
身の利捨てても
「言わぬが花」と嘯いてみるが、どうせ実る事のない思いならば何もかも捨てて思いを遂げよう。
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今は昔。石清水八幡に見目良き巫女のありけり。或る時、物怪に憑かれ夜な夜な責苛まれにける。三河国へと逃れけるも程なくして失せにけりとぞ。
憑き責めの 苛み夜狩
生き地獄 過ぐる光陰
行き行きて果て
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言わぬが花の 懊妄い深致
悪振烈絶義理の 威鬼裏太刀
忌我怒が張成の 欲遂蟇汁
表ぬ処を 荒破きたて
魅据え手探り 慕探り
云わぬが潘内を 以洶すべし
怩螺し愉屡揺留 撫摩娯弄し
施痲に多悦過熱 娜嬉廻堕る
色沸沼が氾女の 狗哢い罪熹
惚妬伽す 意和ぬ雅玻奈は 盛ざるや
柔摩宝門溶戯す 色沸濡溌女叫狂
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今は昔。岩津天満に都より歩き巫女の流れ来たりける。窶れたるも匂い怪しければ人の訝しみて近寄らず。程なくして逝く。あられもなき様にて身罷りけるも菩薩相のあらわれていたりければ、人畏みて懇ろに弔いけるとぞ。
尽き果てに 悪目重ねて
逝く人の 色は匂いて
涅槃灼禎
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忿怒徒花 現し世に
疲れ尽き果て 散りにしも
常世で迦摩羅 婀娜咲きの
仏満幸 歓喜和合
現世では激しい怒りを抱えながら虚しく死んでしまったが、常世の国では御仏の慈悲深き御導きで喜びに溢れ幸福に満ち足りている。
【婀娜花熟爛実】
東風吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春を忘るな
──菅原道真
『拾遺和歌集』巻第十六「雑春」
瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末にあはむとぞ思ふ
──崇徳院
『詞花和歌集・恋上』、『小倉百人一首77番』
【灼禎 しゃくてぃ】「輝く生命エネルギー」。
サンスクリット語由来。漢字表記は作者の宛字。
【迦摩羅 かまら】サンスクリット語で「蓮の花」の事。漢字表記は宛字。




