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はつなつ せいか (七五調詩、狂歌、今様)
過ぎゆく夏を、遠く過ぎ去りし夏を偲びて……
仲良き馴染みの童二人、夏季休暇の或る日に連立ちて遊びに行きたれば…………
【初夏 盛夏】
ジワジワジワワ 蝉時雨れ
ジリジリジリリ お天道
ソヨソヨ風の 吹く木陰
ヤレヤレやっと 一休み
タラタラ垂り 汗水漬く
スケスケぺたり 浮き上がる
カラカラ渇く 喉の奥
ドキドキ胸の 高鳴って
アレアレどした 悪戯な
ニヤニヤニヤリ 笑い顔
玉数多 流れ木苺 浮かせ魅せ
吾牡る誘いに 挑み撥ね乗る
ペロペロペロり 旨生の味
チウチウピンと 感起くなる
ダメダメヤメて 戯れるまま
イヤイヤキラい 甘い呼悦
ヤワヤワ揉んで 紅絹撫でて
コリコリ雌凝り 突ん抓み
ハァハァ汗艶ぎ 組練る身が
ビクビク浮流え くたりおつ
黒瞳は 濡れて輝き 遣り返す
悪戯遊媚は 逸る勇みを
羽化蝉木立ち 皮剥けて
熟れ茱萸含み 転がせば
喜雨の激しく 暑く蒸し
河原もしとど 濡れ滑る
夕立ちは 止まず目合わせ 繰稚合わせ
経初子打合わせ 潑糯接精夥
夕立ちに 打たれ打ちつけ 喜組い合い
やむもやめざる あつきなつのひ
いまはむかしか いまもなお
かわらぬことも ありとてか
※【喜雨】夕立ち、の事。




