尽之賤句 つきのしずく 虚吐之端 ことのは

えんりえど ごんぐじょうど （都々逸・肆番、狂歌、五冠都々逸・壱番）

【五冠都々逸】５・７・７・７・５、の音律の都々逸(どどいつ)の事です。

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【厭離穢土　欣求浄土】

欣求浄土(ごんぐじょうど)の

遍歴(へんれき)山路(やまじ)

狭谷間(さやま)紅葉(もみじ)の

奥秩父(おくちちぶ)

推《お》して進《すす》める

中山道(なかせんどう)の

滑《ぬめ》りて絡《から》む

奥飛田(おくひだ)に

三笠(みかさ)若草(わかくさ)

山芋(やまいも)薯蕷(とろろ)

煮立(にた)ち福原(ふくはら)

天之原(あまのはら)

振《ふ》り放《さ》け見《み》れば

春日(かすが)鳴門(なると)の

渦潮(うずしお)巻《ま》いて

媛裡悦処(えんりえど)

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厭離穢土　欣求浄土の　浮世草

菩薩観音　如梵法悦

えんりえど

　　ごんぐじょうどの

　　　　　　うきよぐさ

　　　　　　　　ぼさつかんのん

　　　　　　　　　　にょぼんほうえつ

　様々(さまざま)な穢《けが》れに満《み》ちた憂鬱(ゆううつ)な世《よ》の中《なか》を厭《いと》い、清浄(せいじょう)な欣《よろこ》びを求《もと》めて遍歴(へんれき)する。旅路(たびじ)の果《は》てに観音菩薩(かんのんぼさつ)の導《みちび》きにより自我(じが)と宇宙(うちゅう)との一体感(いったいかん)を得《え》るに至《いた》るのであった。

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京《きょう》越《こ》えて

四国(しこく)到《いた》るや

淡路(あわじ)鳴門(なると)の

渦潮(うずしお)果《は》つる

穴畏(あなかしこ)

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べベン♪ベンベン♪