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てずるもずる (連作(?)狂歌、質首)

秋の桜子 様の投稿作


『てずるもずると……してる件』


https://ncode.syosetu.com/n8039gd/


、へのアンサーです。先に感想欄に投稿させて頂いた三首に手を入れ、更に四首を加えました。


【てずるもずる】


あまいその

  てずるもずるは

      みちしおに

        あてずるもずる

           こてずるもずる



海女磯の てずるもずるは

満ち潮に あてずるもずる 

こてずるもずる


 潮が満ちて来ている磯辺で海女が、てずるもずるを手にしていた。あちらにも、てずるもずるがいる。ここにも、てずるもずるがいる。




やわてずる

  もずるあてずる

      もずるさし

        しおてずるもず

           るるとなみよる



柔てずる もずるあてずる もずる差し

潮てずるもず るると波寄る


 柔らかなてずるもずるをもてあそんでいると、差し潮の小波が幾度も幾度もうち寄せて来るのだった。




 …………さりなんとては、




いものいぼ

  てずるもずるに

      ゆうれいも

        ずるもどかしく

           うきこしふりぬ



妹の慰慕 てずるもずるに

湧励も ずるもどかしく 

憂き越し振りぬ


 女の慰慕はてづるもずる。はげみもくがうれいが勝り、なんとももどかしい気持ちになってしまう。




せのてずる

  もずるにいもの

      よいしれて

        おきのてずるも

          ずるるおしゃぶり



背のてずる もずるに妹の 宵熾れて

沖のてずるも ずるる御灑降り


 男のてづるもずるに女が熾火おきびともせば、沖のてづるもずるが雨を降らせる。




ちちはれて

  けはえおんなみ

      めてずるも

        ずるりいりえて

           ずるもずるつき



遅々晴れて 景映え穏波 愛てずるも

ずるり入り江て ずるもずる月


 ゆっくりと晴れて月の掛かった入り江に穏やかな波がうち寄せる。良いおもむきである。




つきてずる

  もずるはてずる

      もずるなお

        なてずるもずる

           たてずるもずる



月てずる もずる波てずる もずる尚

撫てずるもずる 達てずるもずる


 月夜の波打ちぎわたのしむ。ひと通りたのしんだかと思っていたが頬を撫でる夜風に、まだまだたのしみがあるのだと知る。 








むすめいも

  めあわせこのよ

      つきるとも

        てずるもずるに

           みなそこねはん







【登場したテヅルモズルの仲間達】


・オキノテヅルモヅル

・セノテヅルモヅル

・イボテヅルモヅル

・ユウレイモヅル


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― 新着の感想 ―
[良い点] てづるもずるにもてあそばれてる感! 好きです♪ 良い仲間たちがいたもんだ( ´∀`)
[良い点] てずるもずるはひらがなですばらしいですね! [気になる点] 涅槃……覚者……悟り開く……はっ! [一言] 頭の中がてづるもづりました!
[一言] おおっ、桜子様のあの作品! テヅルモズルがあっ!
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