くにつくり くにうみ (言葉遊び、長歌?)
記紀創世神話を元に万葉仮名記述風味で仕立ててみました。尚、宛て字については私の個人的嗜好で宛てた字もあるフィクションであり、実際の記紀の記述とは異なります。あしからず。
【國創 國産】
紅丹艶栗 強起毬伸毛
遣和楽撫手 揉女波柔楽爾
浮木枝波 叢雲濡手
渾沌之 沼之滑利爾
吾真怒矛 当的捏連波
淤濃凝呂斗 篤酌滴流
初楽蜜糊露好時
成余留 吾召能身柱
硬功立 猛利天突
成合抜 愛女焼緋炉門納
塗麗匂色 子茉莉開喜能
具合意嘉子 合和施廻利能
吾汝逢和施 孚賀来真具和利
天来召久仁産美
紅丹艶栗 火門爾身柱
立合和施 吾汝折組天来召
偉母能久仁産美
〔単語解説〕
・紅丹艶栗:果実が鮮紅色の栗。成熟した殻斗(殻斗果)は黒、若しくは黒に近い焦げ茶色。成熟した殻斗が裂開した様子から子孫繁栄の象徴とされた。
・浮木枝:「天浮橋」の異称、「天浮木枝」の事。
・吾真怒矛:「天沼矛」の異称、異字表記。
・淤濃凝呂:「淤能碁呂島」の異字表記。
・吾召能身柱:「天之御柱」の異字表記。
・愛女焼緋炉門納:「天之八尋殿」の異称、異字表記。
・子茉莉:「茉莉草」の事。
・孚賀来真具和利:子孫繁栄祈願の祝詞。
・天来召:幸運開運祈願の祝詞、「あめきめせ」の短縮音便表現。
・吾汝折組天来召:子孫繁栄祈願の祝詞
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くにつくり くにうみ
くにつくり こわきいがのけ
やおらなで もめばやわらに
うきこしは むらくもぬれて
こんとんの ぬまのぬめりに
あまぬぼこ あててこねれば
おのころと あつくしたたり
はらみころよし
なりあまる あまのみはしら
かたくたち たけりてんつく
なりあわぬ あめやひろどの
ぬれにおい しまりひらきの
ぐあいよし あわせめぐりの
あなあわせ ふかくまぐわり
あくめくにうみ
くにつくり ほとにみはしら
たてあわせ あなおくあくめ
いものくにうみ
また、〔単語解説〕の単語と解説の内容は私の創作であり、フィクションです。鵜呑みにして信じないようにお願い申し上げます。




