十七話
二日ぶりですね。はい。決して面倒だとか、忘れていたとかで二日ぶりの投稿になったわけじゃないですよ?えぇ。あと、またどなたかが評価をしてくださいました。ありがとうございます。がんばります。十七話目です。
そうだ。今日あれだけ剣を振り回したんだから、手入れをしてやらないと。刃こぼれとかして無かったらいいんだが。
メイドさんに頼んで、剣を手入れできるような道具を持って来させた。そうやってきたのは、綺麗な布数枚と、砥石、水が入った桶、サンドペーパーのようなもの、油、そして綿のようなものだ。
「…」
今更だが、俺に剣の手入れなんてできない。そもそも真剣なんて使ったことがない。地球にいた時に居合道をやってみようかなって思ったこともあったが、戦争勃発で空中分解だ。とりあえず剣の状態をみよう。
さて、壁に立てかけたバスタードソードを持ってきて抜いたが、血を振り払ってないからか、まだところどころ黒っぽい赤の塊ができている。血が固まってできたものだ。まずは手っ取り早く拭くか。
「…っと、其の前に」
さすがに寝巻きを汚すわけにはいかない。俺は汚してもいい服、要するに戦闘服に着替えた。おそらくこのように服を着替えることが増えるため、ついでに封印された鞄の中の衣服を手持ちの鞄に入れた。
着替え終えた俺は、布を一枚取って、剣身を拭いた。固まったやつはゴシゴシやってみたが、なかなか取れない。あとちょっと錆びてる。布物だったら漂白剤を入れて洗濯すればいいんだが、漂白剤なんてあるわけないし、そもそもこれ鉄だし。
そうだ。神なら知ってんじゃないかな?手入れ方法。早速通信するか。
(通信)
『おぉ、オミンか。どうした』
(神さんさぁ)
『うん』
(剣の手入れの仕方知らない?)
『剣の手入れ?』
(うん。俺、真剣なんて扱ったことないからさ、どうすればいいのかわからないんだよね)
「えーと、ちょっと待ってね」
どういうと、なにやら本をパラパラめくる音が聞こえた。え?神さん知らんの?
『あぁ、あったあった。えっとね…』
俺は、神さんが言う通りに手入れを行った。錆びた部分をサンドペーパーで削ってそこを砥石で研ぐ。バスタードソードは片手半剣であるため、ロングソードほどではないが、かなり研ぎづらかった。でかいもん。ある程度研いだら、油を塗って、綿で拭き取る。これで綺麗な剣の出来上がりだ。
『どう?できた?』
(おぉ、できたできた)
『あとなんか用ある?』
(いや、もういいや。神さん、ありがとね。)
『うん、じゃあねぇ』
そう言って通信を切った。
なんか、神って感じしないよね。うん。忙しいとか言ってたけど、本当は結構暇なんじゃない?
とりあえず、剣が綺麗になったことへの満足感を感じた俺は、寝巻きに着替えて寝ることにした。
誤字脱字、間違い等ございましたら、教えてくだされば幸いです。