十五話
なんかいつの間に、ブックマークをしてくれる人がいました。私如きの作品を読んでくれるだけでもありがたいのですが、ブックマークまでしてくれるなんて、嬉しい限りです。あと、どなたかが評価もしてくれました。ありがとうございます。感想やコメントも、どうぞよろしくお願いします。
ステータスを開いたはいいが、このステータスがどうなのかわからんな。あとで食事のときにオースに聞くか。
俺はとりあえず剣を壁に立てかけて、帽子とジャケットを脱いでベッドに横たわった。ベッドは想像以上にふわふわだった。地球で経験したどのベッドよりもふっわふわなんだけど。それに今日は精神的に結構疲れた。俺は少し寝ることにした。
コンコンと、扉がノックされた。
「オミン様、食事の時間になりました」
「…今行きます」
どうやらもう食事の時間になったらしい。俺はメイドと受け答えを済ますと、一度大きく欠伸をした。ついでに背伸ばしも。
ある程度体をほぐした俺は、ジャケットを羽織り、帽子を左手で腰につけて部屋を出た。部屋を出るとさっきのメイドが立っていた。
「食堂まで案内いたします」
「お願いします」
俺はメイドに案内され、食堂についた。そして、改めて屋敷の広さを実感した。部屋から食堂まで、歩いて五分。広すぎだよ。
食堂に入ると、オースと若い青年がいた。
「閣下!こちらは我が息子のコンラートであります!」
「コンラート=ヴァン=ホープマンです」
コンラートと紹介された青年は、フルネームを名乗ると、西洋式のお辞儀をした。やっぱなんか違うんだよな、お辞儀が。
「自己紹介恐縮の至りでございます」
そう言って、俺も西洋式のお辞儀をした。
「これはご丁寧に」
コンラートがそういうと、
「閣下!」
と、オースが割り込んできた。俺は勿論、コンラートも同じく驚く。誰だって驚くよ。
「私はこのあと仕事がございまして、失礼させていただきます!」
そう言って、オースは嵐のように去って行った。数秒唖然としていると、コンラートが口を開いた。
「さぁ、食事にしましょう」
俺は豪華なテーブルに案内された。メイドが椅子を引いてくれたことに対し、貴族すごいって思ったよ。
コンラートも椅子に座ると、メイドに食事の用意をさせた。
「この度は、父上と妹、騎士団の方々をお助けいただき、ありがとうございます」
「いいえ、ただの成り行きなので、お構いなく」
「またまたご謙遜を」
オースにも言われたよ?ご謙遜をって。でも本当に成り行きなんだよな。
そうしていると、次々と食事が出された。コースディナーなんて食ったことないから、テーブルマナーがあってるかわからないが、まぁいっか。
だされた食事はどれも美味だった。本当に美味。でも、なんか物足りないようにも思えた。特に、メインディッシュのステーキはそうだ。
誤字脱字、間違い等ございましたら、教えてくだされば幸いです。