十二話
ここ最近、遅寝遅起きが続いています。起きるのは下手すると午後の二時とか…おかげで日が短く感じます。自分も早く寝たいんですけど、なかなか眠れません。なんかいい方法ないですかね?十二話目です。
俺が王都に興奮していると、馬車が止まった。なんだ?と気になって窓の外を見ると、またどでかい洋館が建っていた。でけぇなぁと思っていると、オースが扉を開き降りる。そして、こう言った。
「ようこそ、ホープマン屋敷へ、閣下!」
どうやら、ここがホープマン家の屋敷らしい。さすがは貴族家といったところか、ぱっと見だけでも敷地面積がうちの部隊並ある。
「その閣下呼び、もうやめてくれませんか?貴族である貴方が閣下って呼べるものも限られるんじゃないんですか?」
「そこにはオミン大将殿も含まれております、閣下!」
ダメだ、こりゃ。もう何言っても絶対閣下呼びだよ。いるよねぇ、こういうやつ、部隊に。
「それにしても随分と立派な屋敷ですね、オース中佐」
「我が屋敷をお褒めいただき、光栄であります、閣下!」
オースって、貴族なんだよなぁ。貴族って、みんなこんな屋敷に住んでんのかな?
「気になってたんですけど、ホープマン家の爵位って?」
「はっ!侯爵位であります、閣下!」
へぇ、侯爵…え?ええと?爵位って、五等爵だったら、男爵、子爵、伯爵、侯爵、公爵だから…え?なに?俺さっきから貴族の中で上から2番目に偉い貴族に閣下呼ばわりされてるの?其れを俺は軽々しくオース中佐呼ばわりしてたの?い、いやまてよ、そもそもここは世界が違う。もしかすると、思ってたよりも?
「オ、オース中佐、この国の爵位はどんな感じかね?」
「はっ!下から騎士爵、準男爵、男爵、子爵、伯爵、侯爵、公爵となっております、閣下!」
あぁ、騎士爵と準男爵あるんだった。忘れてたよ、あはは…
「…オース侯爵様、紙と筆記用具を準備してくださいませんか?せめて遺書を書かせてください」
「ど、どうしたのですか、閣下?!」
「今までの侯爵様に対する態度、侮辱に等しい。せめて極刑に遭う前に、遺書くらいは書いてもよろしいでしょう」
あぁ…遺書には何て書こうか。どうせ読む人なんていないだろうけど。母さん、父さん、兄さん、姉さん。もう一つの人生、ダメにしちゃった。ごめん。もっと慎重に生きればよかったよ。
「短い人生だったなぁ…」
「早まらないでください、閣下!私からすれば、閣下が上の者です!今までの対応でいいんですよ!」
俺は半分泣きそうになりながらオースに聞いた。
「…本当?」
「えぇ!本当ですとも、閣下!」
「…極刑とかない?」
「そんな滅相もございません、閣下!」
どうやら極刑は免れそうです。母さん、父さん、兄さん、姉さん、俺、もっと頑張って生きるよ。慎重に生きるよ。
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