十話
あぁ、二日空けての投稿です。えぇ、すっかり忘れてました。すんません。どうぞ、十話目です。
沈黙が訪れて十分。そんなあまりよろしくない空気の中で、やっと口を開いてくれたのは、オースだった。
「そ、それにしても、オミン殿は、軍で国に仕えていたのですか」
さっき、軍で結構苦労したという発言が気になったのだろう。そうだ。うん。
「えぇ、陸軍で野戦軍司令官として働きました。」
「失礼ですが、階級は?」
「元陸軍大将です」
オースは首を傾げた。
「…オミン殿は26歳なんですよね?」
「えぇ」
普通に考えて、20後半の男が軍のトップに立つことはありえない。そもそも、ここと、元の世界の軍の階級が一緒なのだろうか。話が通じることは、一緒なはずだが。
「信じてませんよね」
「えぇ、失礼ですが、冗談にしか聞こえませんな」
さて、どうしたものか。寧ろ俺が嘘をついたらことはすんなり行ったはずなんだが、信じがたい事実を言ってしまった。さっきまでのほほんとした感じのオースがすっごう怪しいって思ってる目線でこっちを見てくる。
「もし、失礼にならないのでしたら、ステータスの職業欄を見せてくださいませんか?そこで今までの職業や、詳細が見れるはずです」
(あ、あるんだ、ステータス!おもしれぇ!)
そんなことでもワクワクを感じた俺だ。
(念じればいのか?ステータス:職業)
そう念じると、いきなり目の前に半透明の板見たいなのが出てきた。そこには文字が書いている。
職業:元軍人
23歳で軍に配属。
25歳で戦争に参戦
26歳終戦時に大将に進級
詳細
二等兵から上等兵:なし
兵長:戦争参戦。敵軍小隊を単独で撃破。特別進級で下士になる
下士:戦地任官で少尉になる
少尉:小隊で敵軍中隊の侵攻を阻止。及び単独で撃破。特別進級で中尉に
なる
中尉:単独で敵軍大隊を撃破。特別進級で大尉になる
大尉:単独で敵軍旅団陣地に侵入及び殲滅。特別進級で中佐になる
中佐:単独で敵軍2個中隊を撃破。特別進級で大佐になる
大佐:単独で敵軍師団を撃破。特別進級で准将になる
准将:二個中隊で敵軍三個師団を阻止。作戦の功が認められ特別進級で少
将になる
少将:二個中隊で敵軍一個軍団を阻止。作戦の功が認められ特別進級で中
将になる
中将:二個中隊で敵国首都を撃破、終戦。作戦の功が認められ特別進級で
大将になる
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「あ、ああ、あ…」
オースが泡を吹きそうな顔でステータス表を見ている。其の横で俺は、詳細って全部載らないんだ、なんてことを思った。
階級の簡単な説明。
(作中の設定の陸軍階級)→ (陸自対応の階級)
訓練兵→自衛官候補生
二等兵→二等陸士
一等兵→一等陸士
上等兵→陸士長
兵長→(存在しない)
下士→三等陸曹
中士→二等陸曹
上士→一等陸曹
元士→陸曹長
准尉→准陸尉
少尉→三等陸尉
中尉→二等陸尉
大尉→一等陸尉
少佐→三等陸佐
中佐→二等陸佐
大佐→一等陸佐
准将→陸将補二種
少将→陸将補一種
中将→陸将
大将→陸上幕僚長
戦地任官とは
実力や功績がある下士官を将校として任官する制度。
誤字脱字、間違い等ありましたら、教えてくだされば幸いです。
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(2020年6月20日修正)
三等陸士は現在存在しない階級でしたので、訓練兵と自衛官候補生を追加しました。又、准尉の陸自対応の階級は、准士官ではなく、准陸尉でした。
ちなみに、作中の階級は、大韓民国陸軍をモチーフとしています。ということで、はい。主人公の母国は、大韓民国になります。なぜ大韓民国なのかというと、東アジアで、戦争が起こる可能性が一番高いからです。