僕はキミから見て? 何番目の男なの?
僕の好きな女の子は、気が多い。
何人も、好きだと言う男の子がいっぱいいるんだって、、、!
僕の名前は、 『猪俣 顕一』25歳、お菓子の商品開発の仕事をしている。
僕の好きな彼女の名前は、『柳瀬 明歩』25歳、化粧品関係の仕事をしている。
明歩とは、、、?
高校の時の同級生で、高1の時は同じクラスになったこともあるんだ...。
明歩は、明るくて何時もニコニコしているような女の子だった!
同性には嫌われるけど、男子からは物凄くモテる女の子。
なにしろ、スキンシップが多いのと、話す時の距離感が近い。
彼女に目をじっと見られると、、、?
オチない男なんて! 一人もいないはずだ、、、!
ただ明歩は、、、?
物凄く、気が多いからお気に入りの男子があちこちいたと思う、、、!
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僕は、高1の最後ぐらいに、、、。
明歩に、告白したことがあるんだ、、、!
『ちょっと、二人で話したい事があるんだけど、いい?』
『・・・あぁ、ううん! いいよ!』
『あのさ~前から、明歩の事が好きだったんだよね! だから、、、!』
『ごめん、猪俣君! 私! 猪俣君とは付き合えないよ!』
『えぇ!? なんでだよ、、、?』
『私さ~他に好きな男の子がたくさんいるから! 1人の男性を
選ぶ事なんかできないよ!』
『・・・えぇ!? どういう事、、、?』
『猪俣君は、私から見て、、、? 12番目にお気に入りの男の子だから!』
『12番目......。』
『あぁ! またコロコロ変わると思うけど、、、? 今のところは猪俣君は?
12番目って事だよ!』
『1番目のやつは、、、? どんなやつなの? 僕の知ってるやつ?』
『うーん? 猪俣君の知らない人かな? ごめんね、だから猪俣君の気持ち
には私は、答えれられない!!!』
『・・・・・・』
*
こうして僕は、、、?
明歩にフラれたのだけど、、、。
まだ、明歩の事を諦めきれない僕は、、、。
そもそも、12番目って、、、? なんなんだよ!
僕はずっとこうして、明歩の事を想い続けてきたのに、、、!!!
▽
そして、あれから月日も流れて、、、。
僕は偶然に、また明歩と会えることが出来たんだ、、、!
それが、僕の仕事場の同僚に誘われた【飲み会】に明歩も来ていた事!
『おーう! 遅かったな~』
『ごめんごめん、仕事が急に入ってさ~少し遅れた! すまん!』
『まあ~いいよ! もう、オレ達先に飲んでたし~!』
『あぁ! 猪俣君?』
『えぇ!? 明歩なの?』
『うん! 久しぶりだねぇ~』
『なになに? お前たち、知り合い、、、?』
『あぁ! 明歩とは? 高校の時の同級生で、同じクラスにもなった事が
あるんだよ! なあ、明歩!』
『・・・あぁ、ううん、』
*
僕はこの日を、ずっと待ちわびていたんだ、、、!
いつかまた、明歩と出会える日を、、、!!!
僕はずっと、明歩以外の女性を好きになる事はなかったから、、、!
僕の事をいいなと思って付き合った女性もいたけど、、、?
長続きしなかった、、、!
何度も何度も、僕は明歩の事を諦めようと思ったけど、、、?
諦める事は出来なかった、、、!
お酒の勢いで、何度か、、、?
女性とは、体の関係を持つ事もあっても、、、。
結局、その時だけの関係で終わる...。
付き合うまでいかないんだよ、、、!
僕は、僕は! 明歩の事だけが好きなんだと分かったから!
寝ても覚めても明歩と会えない時間は、ずっと明歩の事しか考えられなかった!
そして遂に、その時が来たんだ、、、!
僕はお酒の勢いも借りて、明歩にグイグイと言い寄っていった。
『明歩は、今好きな人とかいるの? 彼氏は? 結婚とかしてないよね?』
『どうしたの? 猪俣君、質問攻撃すぎるよ!』
『ごめん、明歩の事、いろいろ気になってたから、、、?』
『そんな風に、猪俣君に言ってもらえるの嬉しい!』
『えぇ!? ホント、、、?』
『うん! 猪俣君とは? 高校以来だよね! 随分男らしくなったんだね!』
『・・・そうかな?』
『そうだよ~! 今の方が、カッコ良くなってるよ!』
『・・・そんな風に、明歩に褒められると? ・・・照れちゃうよ~』
『なんか~可愛い~!』
『・・・・・・』
*
僕と明歩は、再会したその日の飲み会で、、、。
二人で明歩の一人暮らしの家に僕は泊ったんだ、、、!
とうとう、そういう関係にもなった、、、!
僕は、凄く浮かれていたと思う。
・・・でも、明歩は違ったみたいで、、、。
『ごめん、昨日の夜の事は猪俣君、忘れてくれない、、、?』
『えぇ!?』
『・・・なんていうか? 間が差したっていうか? お酒も入ってたし!
私のお気に入りの男子達に怒られるから、、、!』
『・・・お気に入りの男子?』
『そうだよ! 私さ~たくさん! お気に入りの男子がいるの!』
『・・・あの時と一緒なの、、、?』
『えぇ!?』
『高1の時、僕が明歩に告白した時と一緒...?』
『あぁ~あの時も、そうだったかな、、、?』
『じゃ~今の僕は、明歩にとって! 何番目の男なの、、、?』
『圏外かな? だって! ずっと会ってなかったじゃん!!!』
『・・・僕は、それでもずっと明歩の事を、、、。』
『今の猪俣君、私、嫌いだな! そんなネチネチ男らしくない男なんて!
本当の男じゃないよ!』
『・・・・・・』
『もう帰って! それと、もう二度とココには来ないで!!!』
『・・・・・・分かったよ。』
こうして僕は、また明歩にフラれた、、、!
いい加減、違う女性を好きになるように努力しよう。
明歩の家からの帰り道。
・・・そんな風に俺は考えていたんだ...。
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