あなた、ご飯にする?それとも異世界に転生?
そもそも俺は独身だ。
誰なんだ?俺にそんな使い古された台詞を投げかけてくるのは。
嫁といえば二次元。
今は遠い昔。
平成と呼ばれた時代。
オタク達はご執心の二次元キャラを妻として娶ることが当たり前であった。
そんな彼らが最も恐れていた事。
それは孤独死。
本棚に、押入れに、PCに、
ぼくらの宝箱の中には見られたくないものしか入っていない。
遺品整理に来た親がどんな顔するか皆目見当もつかないし想像したくもない。
だがわかっている。
人は簡単には死なない。
だから安心しろ。俺。
そう思っていた時期が僕にもありました。
刹那!
自宅アパートに
トゲ付きの巨大な鉄球が振り下ろされた!
不祥事や、信じられないうっかりミスがネットニュースを賑わすこの時代、取り壊す建物を間違えた重機が自室に飛び込んでくる事くらいあって然り!
そんなもの東京では日常茶飯事なのだ!
何が起こっても変じゃない
そんな時代さ
かのMr.ほにゃららドレンもそんなような事いったとか、言わないとか!
俺は死んだ!
死んだのだ!!
死は終わりか?
否!
…始まりよ!
人生には強くてニューゲームが実装されている事をみなさまはご存知だろうか?
周りに居ませんか?
世渡りの上手い奴。
初見で何でもこなす奴。
異常に上達のはやい奴。
騙されるな!
あいつらはみな…
2周目よ!!
初回の我々には勝つことなど不可能!
今現在、世界で活躍する方々は皆、周回プレーヤーよ!
あいつらを憎んでも何も産まれないぜBOY!
だったらyou もはじめればいいのよ!
華々しい…2周目を!
ほら、みてみな!
あんたの部屋に横たわる、乳首と股間以外ほぼ丸出しの抱き枕カバーが語りかけて来るだろう?
「あなた、ご飯にする?それとも異世界に転生?」