第1話
貴方には、魔王兼、ダンジョンマスターになってもらいます。」
「魔王?ダンジョンマスター?」
ただ、言葉を復唱することしかできない…
「はい、あまり時間に猶予がないため詳しい話は割愛しますが、私が管理する世界、セフテニアに行き、そこで魔王として、ダンジョンマスターとして、生きてもらいます。」
なんで俺が…
「貴方が選ばれた理由は今の段階では語ることはできません。そして、貴方に拒否権は無いのです。申し訳ありません」
口に出してないはずなのに、心を読んだかのように淡々と告げられる。
何故謝るのだろう…
ひとまず、拒否権が無い以上、話を進めるしかない。
「俺は何をすればいい…?」
「貴方の好きなように生きてください。魔王とダンジョンマスターの力は強大です。誤った使い方をすれば、多くのもの敵に回すでしょう。…すみません、もう時間がないようです。これだけは覚えておいてください。」
その人?は深呼吸をしてから言葉を続ける。
「私は貴方の味方です。貴方の幸せを願っています。」
その言葉をきっかけにしたのか、自分の足元に魔方陣が突然描かれ、輝く
「あなたの名前は…!?」
そして、意識は暗転した…
??? side
「行ってしまいましたね…
約束は守りました、後はお願いします…」