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プロローグ
上級、下級どちらでもないごくごく普通の一般家庭で育った俺、中犬人は、一人っ子だ。
特殊能力も無ければイケメンでもない。そんな自分にも意地を張って譲れない人生の目標がある。
『可愛い子との出逢いに命をかけて闘い抜き、守って、彼女……いや、妹にする!』
どこにでもある大学でいたって平凡な大学生活を送っている俺にも彼女がいる。子供の頃に出会った、可愛い子と偶然にも出会った。俺は友人のツテでその子を見つけ、声をかけた。
寧々子。それが俺の彼女の名前だ。
彼女は抜群のスタイル、性格、顔、全てが完璧だ。同じ大学に通いながら、俺はただの学生、彼女は現役のアイドルをしている。付き合っているだけでも周りの男たちからは羨望の眼差しと、嫉妬を一身に受けていたのだが友人いわく、犬人は、愛すべき残念な男である。ということらしい。
―――常に傍にいて守っているのは残念な俺であり、俺曰く、立ち位置は彼女ではなく妹である。
しかし、この彼女との関係を巡って、俺は奇妙な運命に巻き込まれていくことになる――




