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プロローグ
昔から俺は厄介事に首を突っ込む性質だった。
そのせいで色々と面倒事はあったが、俺の好奇心と中途半端な正義が無関心でいることを許さないのだ。
むしろ、俺は傲っていた。
正しい事をやっているんだから、いいだろう、と。
この世界が実は漫画の中で俺が主人公ならそれは正しいのかもしれないが、残念ながらここは漫画の世界でもないし俺は一人の人間でしかない。
実際俺が報復されることもあった。
その結果、なのだろうか。
現在高校1年生の俺、佐藤亮の周りはもはや修復の効かないほどに歪んでしまっている。
歪んだ日常の中、今日も俺は祈るのだ。
――今日も、いつも通りでいれますように――
そんな、どうしようもない俺の、どうしようもない物語。