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周りからどんなに言われても俺はお前を好きだと言える

作者: 赤羽

俺が本を読むのは、埋もれている名作を見つけるためだ。売れ行きの本など微塵も興味はない。


俺が女の子と付き合うのは、埋もれている少女を見つけるためだ。人気のある女の子など微塵も興味はない。


「お前、あんな奴のどこがいいんだよ」


クラスメイトにそう言われても、お前にはわからないんだな、としか言えない。


「顔だってブサイクじゃん」


君の方がブサイクだよ、とは言えない。


最近、見てくれや周りの意見に流される奴らが多くてびっくりする。見てくれが良ければそれでいいのか?みんながいいって言うからいいのか? 俺には理解出来ない。すでに良さが知れている子と付き合ってどうするの? すでにベストセラーになっている本を買ってどうするの? 印税に協力するの? 新しく発見できることが何かあるの? 俺は理解に苦しむ。


俺は「埋もれているもの」を見つけたいんだ。人知れずひっそりと輝いているものを見つけたいんだ。別に可哀想だから見つけてるんじゃない。俺はそっちを好むというだけだ。


「お前の趣味、変わってるな」


今まで何度も言われてきた言葉だ。でも、俺からしてみれば、お前らの方が変わってる。


というか、変わっていちゃダメなのか? みんなと同じじゃなきゃダメなの? いつからそんな社会になったの? みんな違ってみんないいんじゃないの?


俺は周りの目なんて気にしない。


俺は俺の読みたい本を読む。


俺は俺の好きな女の子と付き合う。


俺は俺の通りでありたいし、見てくれなんかに騙されない。


その本のいいところを見つけたとき。

その子の輝く部分を見つけたとき。


これほど嬉しいことはない。

ここにもまだ埋れてた。

そう思えるから。


「この本は駄作だ」

「こんなに酷い小説はない」


たとえそう言われていても、俺はその作品の良さを見つけることが出来るし、好きだと言える。



「あんな地味な子」

「ブサイク」


たとえ周りからそう言われても、俺はひっそりと輝くお前の素晴らしさを知ってる。


周りの目なんてどうでもいい。


どんなに言われようと、俺はお前を好きだと言えるよ。

こんな男の子がいたら素敵だな、と思ったので書いてみました。

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[良い点]  短いながらも、まとまっていること。 [気になる点]  "?"や"!"の後は一マスあけたほうがいい。 例) ~~? ~~  台詞の場合も。ただし、」の直前はあけなくていい。 例)「~…
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