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おぼえたること しどけなく

作者: 旭ゆうひ

おぼえたること しどけなく 短編です。

 魔法のランプを手に入れた。

 もちろんさっそくこすってみたわけだけど……

 こんな結末、貴方は知ってるかしら。



 私「5000兆円欲しい!」

 ランプの精「かしこまりました。1週間お待ちください」

 私「なんで1週間?」

 ランプの精「税金や、それ合わせて役所の手続きもしませんと」

 私「有能!」


 そして1週間後。

 最高級ホテルのインペリアルスイートの窓辺で夜景を眺めながら、ランプをこすった。


 私「あと2つ願い事いいのよね?」

 ランプの精「左様でございます」

 私「えーっと……ね。永遠の若さと美貌を!」

 ラ「かしこまりました」

 私(は!?これって2つに数得られるんじゃ!?)「今のなし!」

 ラ「大丈夫ですよ1つとしてカウントしてます」

 私「有能!」


 10年後。

 私は、変わらぬ若さと、町を歩けばどんな男も振り向く美貌を手に入れていた。


 私「最後の願い事は...99個の願い事を叶えて!」

 ランプの精「それは出来ません」

 私「無能!」

 ラ「最初に3個と申し上げています」

 私「...有能...」


 こんなときのために、あらかじめ考えておいた願い事を口にする。


 私「んじゃ、忠実な家臣に!そう家臣に!」

 ラ「高給取りですが大丈夫ですか?」

 私「……んじゃ、奴隷で!」

 ラ「ランプの精にも人権があります」

 私「じゃー友達で!」

 ラ「かしこまりました」


 ……数十年後……


 病の床に臥せる私。


 私「おかげで...楽しい人生だったわ...」

 ラ「私もですよ」


 私「色々あったわ...ふふふ...ありがとう...」


 平坦な音で終わりを告げる機械。


 医者「お亡くなりになりました」




 ラ「という感じの人生になりますがよろしいですか?」

 私「わぉ!」


 ラ「どぅ?有能?」


思いついた短編を不定期に。

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