第九話 名前を呼んで
「あら〜、ルカが気に入っちゃったわね」
朗らかにそう言って、お母さんはひよこのおちびを腕に抱きながら頬に手を当てた。
私は今白馬のおちびの背中に乗っている。
ふわふわだぁっ!!
私の座っているところはもふもふの絨毯みたいな白馬のおちびの背中…
サイコーー!!!
私は興奮して鼻息荒く、ふんすとしていることだろう。
白馬のおちびを撫でまわし、私はその毛に顔を埋めた。
『おや、フェルリアじゃないか。…む、フィア。もう仲良くなったのか?ずるいぞ?』
「ぶるるっ」
するとディリアの声が聞こえ、その声に応えるように自慢げに白馬のおちびが鳴いた。
「あら、あなたはフィアって名前なのね?これからもルカと仲良くしてね」
白馬のおちび改めフィアは肯定するようにふすっと鼻息荒くした。
これからも…?
これからも、とお母さんは言った。と言うことはこの可愛いもふもふをずっと愛でていられると言うことだ!!!
「…おかぁさ…ふぉ…たぁ」
お母さん、ほんとに!??と言おうとして、お母さん、だけ上手く発音できた。
するとお母さんは驚いたように目をまんまるにして
「ルカ!あなた今お母さんって言った?言ったわよね!?ディリア、ルカが喋ったわ!」
『本当だな!わ、私のことも読んではくれないか?』
お母さんとディリアは興奮したように目をキラキラさせて私の方を見ている。
お、おう…期待が…すごい…
「で、でぃりぁ」
『やったぞー!二番目に発した言葉が私の名前だぞー!!』
そうやって今にも踊り出しそうなほど喜ぶディリアを横目におちび二匹はじとーっとこちらを見つめている…
…すごく、物欲しそうな目をしてる…
『んーなんだぁ?フィアとルーラも呼んで欲しいのかぁ?』
ええもちろんですと言わんばかりにおちび2匹がどことなくキリッとしてる気がする。
ひよこのおちびはルーラと言うらしい。
「…ふぃぁ…るぅら…」
あ、可愛い。
ルーラはお尻の尾羽の部分をふるふるとまるで犬のしっぽのように振って、ぴょこぴょこしているし、フィアは乗っているので体の震えがとてもよくわかる。
ずっと見てたくなる。
「うふふっ、ルカ。みんなの名前で発音の練習しましょうね?」
「あい!」
こうして私はみんなへの挨拶ついでに一人一人の名前を呼んで発音を練習した。
そうしてる間、ずっとディリアの尻尾が凄い勢いでブォンブォン回転していたのは見なかったことにした。
超絶めちゃくちゃ適当
この話に登場するキャラみんな女の子です。




