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第四話 またなの?

ほんのり血が出てくる。今日は更新2話目のお話です。

大きくガォォンと吠え、仲間を呼ぶ魔獣たち。

お母さんは私を守るように抱えて走る。


完全に獲物を見つけたやつだこいつら。

威嚇しながら走って追いかけてくる。


ねぇ神様。

またなの?また幸せになれずに死ななきゃいけないの?

なんで幸せになれそうなところで絶望のどん底に落とすの?


「っ…ごめん、また守れなくて、ごめんね…」


お母さんがそう言って泣いた。

ああ、やっぱりこの人は本当に同じ人だ。私と一緒にこの世界に来たんだ。

またこの人が殺されるところなんて見たくない。見てられない。


「おぁ…た…」


お母さんの頬に手を伸ばそうとしたけどうまく腕に力が入らない。

"お母さん"そう言おうとしているのに口が回らない。

あなたには泣いてほしくないのに。笑って、幸せになって欲しいのに。

こんなの理不尽だ。許せない。お母さんを殺したあの男も、追い出したあの男も、許せない。

そして何より私たちをこんなふうにさせるモノが許せない。


『ガォッ』


そう吠えて魔獣の一匹がお母さんに飛びかかる。


ガシッ


血が私の頬に飛ぶ。


「っ…!」


お母さんが歯を食いしばる。

そして倒れ込む。でも私のことを庇っている。

ライオンの爪でお母さんは背中を引っ掻かれた。今度はそのライオンは噛みつこうとしている。

それなのにお母さんは私を守っている。


やめてよ

お母さんを傷つけないでよ。

殺すなんて事しないでよ。

殺して私からまた奪わないでよ。


私たちが何をしたっていうんだよ。何もしてないじゃないか。


ガブッ


お母さんが肩を噛みつかれる。


「ぅぁっ!」


肩に血が滲む。


「あぅ…ぅぁ…」


言葉にしたいのに、言葉にならない。

お母さん。死なないで。

お願いだから、殺さないでよ。


お母さんの顔から血の気が引いていく。


嫌、死なないで。


嫌。


ライオンは肩の肉を引きちぎろうとしている。


嫌だ、やめて。


やめて!


ライオンが噛み付いた肩に力を力を入れたその時。

眩しい光が私たちを包み込んだ。

次回グロテスク。遠回しなグロテスク

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