伝説の異世界モンスターテイマー
僕は山を登っていた。この先に『彼』がいるのか。
(やめておけ。あいつは強すぎる。突然現れてありとあらゆるモンスターを手懐けて世界を制した)
『彼』を知る者は皆怯えていた。それほどまでに彼は恐れられていた。
(彼はドラゴンやゴースト。フェアリーをも仲間にしたというのは本当ですか?)
(本当さ。だが彼の恐ろしさはそこじゃない。彼はな……ネズミ一匹でそいつらを倒したんだよ)
(ネズミでですか!?)
どうしても信じられない。この世界の凶悪なモンスター達をネズミ一匹で?いくらなんでも話が大きくなりすぎているのでは……という疑いは彼を見た瞬間吹き飛んだ。
……伝説は全て本当だったんだ。
とてつもないオーラ。全てのモンスターが従えたというのも頷ける。
彼の横には黄色いネズミ……。
「はじめまして。僕はヴァイオレット。モンスターテイマーです。突然ですが。……僕のモンスターと戦ってください!」
「……」
言葉は不要と言うことか。僕のモンスター達は彼に通用するだろうか?
「……」
モンスターマスターの⚪⚪⚪がしょうぶをしかけてきた!
レベル88




